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日記一覧

今更ながらの安部公房である。しかし今読んでも、まったく古びていなくて斬新で前衛的でシュールで、人間存在そのものの不安を描いていて素晴らしい。1951年芥川賞受賞作である安部公房27歳の時の小説『壁』を読む。「第一部 S・カルマ氏の犯罪」は、「目を覚

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「北欧の至宝 マッツ・ミケルセン生誕60周年祭」という仰々しいタイトルの特集上映があり、マッツ・ミケルセン主演、デンマークの名匠トマス・ビンターベア監督作品を観た。同じトマス・ビンターベア監督、マッツ・ミケルセン主演の『アナザーラウンド』(

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難解な映画といえば、やはりゴダールだろう。初期の60年代のアンナ・カリーナ時代のゴダール映画は大好きだ。『はなればなれに』(1964)をはじめとして、歌あり踊りあり、アクション=動きがあって、テンポがあって、オシャレでキュートで軽やかで、映画を作

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島根県立古代出雲歴史博物館に行こうと思ったが、残念ながらリニューアル中で休館となっており、出雲の郊外の宿へ泊まり、4日目は石見銀山(いわみぎんざん)へ向かう。出雲から車で1時間ほどの場所にあり、友人から「古い町並みがいい。是非行くべき」と聞い

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さて、あいにくの雨模様だったので、出雲大社に行く前に八重垣神社へ。八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治後に、素戔嗚尊(スサノオノミコト)と櫛名田比売(クシナダヒメ)または稲田姫(イナダヒメ)はこの地で結ばれたとの伝承があり、出雲の縁結びの神社とし

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島根県立足立美術館をあとにして、黄泉の国の入り口と言われる黄泉比良坂(よもつひらさか)へ。古事記の神話に、黄泉の国と現世の境目として登場する東出雲町の国道9号から南に300m、緩やかな坂をあがった場所なのだが、どこか入り口なのかあまりよく分からな

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2025年11月16日から山陰地方へと旅をした。主な目的は出雲大社である。伊勢神宮へお伊勢参りしたのが2020年1月、そのあと熊野古道へ行ったのが2024年10月、2025年4月に高千穂ほか黒川温泉・熊本・長崎と旅をした。そうなると、神話の国、出雲へ行かねばなるま

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東京滞在中の空き時間にもう一本、ホン・サンスの新作『旅人の必需品』を渋谷のユーロ・スペースで観た。お馴染みのホン・サンス映画であり、『3人のアンヌ』(2012)、『クレアのカメラ』(2017)に続いてイザベル・ユペールと3度目のタッグを組んだ作品だ。

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東京滞在中に時間ができたので、目黒シネマで映画を鑑賞。フォルカー・シュレンドルフは『ブリキの太鼓』以来だ。カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『ブリキの太鼓』(1979)は大々的に宣伝されて当時観た記憶があるが、その後フォルカー・シュレンド

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1930年代にダシール・ハメットが『マルタの鷹』で探偵サム・スペードを造型し、レイモンド・チャンドラーがフィリップ・マーロウを、ロス・マクドナルド(1915年 - 1983年)がリュウ・アーチャーという探偵を生みだした。ハードボイルドの私立探偵モノは数多

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札幌北高出身で、初期の頃から応援していた三宅唱監督がやっとこの『旅と日々』で海外の映画祭で賞を獲得した。第78回ロカルノ国際映画祭で日本映画としては18年ぶりとなる最高賞の金豹賞を受賞した。ハングル語でシム・ウンギョンが考えながら映画の脚本を書

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日本の政治的な映画ということで、久しぶりに大島渚の問題作『日本の夜と霧』を見直してみた。1960年の日米安全保障条約に反対する安保闘争をテーマにした作品だが、公開からわずか4日後、松竹が大島に無断で上映を打ち切った。これに対し大島は猛抗議し、翌1

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原作はロバート・ペン・ウォーレンの1947年ピューリッツァー賞受賞の同名小説。1949年度アカデミー賞を3部門(作品、主演男優、助演女優)受賞しながら、政治の裏側を徹底して暴いているため、政治的圧力を受けて日本公開されなかった問題作。まさにポピュリ

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あまりにも有名なフィルム・ノワールの古典的名作。原作がダシール・ハメットの同名探偵小説を1941年にジョン・ヒューストンの脚本・監督で映画化。 同じ原作の3度目の映画化であり、その中で最も有名な作品。また、脚本家として活躍していたヒューストンの監

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秋ドラマがほぼ出揃い、続けて見るドラマ、脱落しつつあるドラマといろいろ別れてくる頃である。この秋、一番の期待だったのは野木亜紀子と三谷幸喜ドラマ。まず三谷幸喜ドラマ『もしもこの世が舞台なら、 楽屋はどこにあるのだろう』(水曜フジ)だが、設定

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『過去を逃れて』(1947)のファム・ファタール、悪女モノつながりで、ビリー・ワイルダーの『深夜の告白』を見た。ビリー・ワイルダーと言えば、軽妙なロマンチック・コメディが有名で、ジャック・レモンと組んだ『お熱いのがお好き』(1959)、『アパートの

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ボヤケた天上の照明の電気から意味ありげに振り下ろされるカメラ。高速道路のサービスエリアのフードコートのロングショット。遠藤憲一が息子と喋ることによって、初めて登場人物の家族が明らかになる。そしてこの天上の照明は切れかかっているのか、チカチカ

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馬車の車輪が延々と映し出され、父の愛娘アメリアに向けて書かれた手紙の朗読が始まる。病気で無気力になっている弱気な父の娘への手紙。19世紀ポルトガルのロマン主義作家のカステロ・ブランコの「ポルトに行った」という手紙の内容に対応するかのように、馬

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「オリヴェイラ2025 没後10年マノエル・ド・オリヴェイラ特集」5作品をデジタル・リマスター版で一挙上映ということで、これまで観ていなかったポルトガルの巨匠オリヴェイラ映画を劇場で観た。『アブラハム渓谷』(1993)に続いて観たのは、自伝的ドキュメ

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1993年の映画「アブラハム渓谷」を、98年にオリベイラ監督が自ら再編集し15分の未公開シーンを追加した完全版。劇場公開されたものを鑑賞。203分、3時間23分の長編である。19世紀フランスの作家フローベールの「ボヴァリー夫人」をポルトガルの女性作家アグス

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フィルム・ノワールの名作。ファム・ファタールのジェーン・グリアの悪女ぶりが見事。フランス系アメリカ人であるジャック・ターナーの映画はあまり見ていないが、先日見たペドロ・コスタが『溶岩の家』(1994)を作るときにリメイクしようとして参考にしたの

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<2025年11月>
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