「52席の至福」ディナー編

　一昨年の秋に西武鉄道が主催する「52席の至福」にランチで参加したときのことを書いたが、今度はディナーで参加した。妻の職場の同僚のご夫婦とぼくたち夫婦の四人での参加だった。
　ランチのときは西武新宿駅を出発し、コース料理を楽しみながら西武秩父駅に到着という設定だったが、ディナーはその逆。西武秩父駅を出発し、コース料理を楽しみながら西武新宿駅に到着するという設定になっている。
　ディナーの出発時間が十六時十二分なので、ぼくたちは朝の十時に西武秩父駅に集合し、秩父を楽しんでから「52席の至福」を楽しむことにした。
　まずバスで秩父ミューズパークに行き、パターゴルフを楽しんだ。ぼくが今までに経験したパターゴルフの中で最低の設備だったが、もともと真剣に取り組んでいるわけではないので、四人で笑いながら楽しくプレーした。そのあと桜や椿が満開のパーク内を散策した。
　そしてバスで駅の近くまで戻ってきて「ちちぶ銘仙館」というところに向かった。ぼくは知らなかったのだが、秩父は染織りが産業のようで、その歴史館といった建物だった。
　単なる歴史館なら一とおり見学して終わるところだが、ここは織り機を使ってコースターを織り上げる体験をさせてくれるところだった。テレビや映画で機織りの場面は何度も見ていたが、自分でやったことはない。なのでみんなでコースター作りに挑戦した。初めてなので当然ながら立派なものはできない。しかし織り機を実際に使った体験はとても興味深く、そして面白かった。
　そして電車に乗り込みディナーを堪能。言うことなしの見事な料理だった。