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2022年12月30日12:06

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《2022京都4》訃報・八田利也

建築家・磯崎新の訃報に接す。

《京都4》承前
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1984034696&owner_id=8666179
旅日記はできるだけ時系列に書き留めていきたいけれど、1日と少し飛ばして12月26日正午。
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烏丸線デーを決め込んだこの日、2ヶ所目の目的地が北山駅至近《京都コンサートホール》。
大ホールでの公演はなかったものの、たまたま小ホール(アンサンブルホールムラタ)で、縁もゆかりもないピアノ教室の発表会がプログラムされていた。しかも無料。
行かないわけがない。
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宇宙船のような外観。
スタッフしかいない1階ロビーから入館していくと、鳥肌ものの吹き抜けエントランスホールに招かれる。
圧倒的にグッゲンハイム。
げっそり
スロープを巡っていくとマエストロたちのパネルが、神奈川県からやってきた磯崎新ファンを歓迎する。
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若いコバケンと、髪の毛がふさふさのコバケンペンギン
ホールのプログラムは二の次。
あくまでも磯崎建築を巡るS級プロツアー走る人
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外観の宇宙船とリンクするように、アンサンブルホールムラタのステージ上にはUFOが飛来する指輪
ピアノ教室の発表会《浅井音楽ファミリーハートフルコンサート》では、きっと習いたてからプロフェッショナルを目指すであろう少年少女たちが、親族・関係者しか着席していない客席に向けて練習した成果を披露する。
まったくの第三者であるおいらは、それでもまるで父親か祖父になったかのように、ミスタッチなしで完奏することを祈っていた。
自分自身は神童時代、クラシックギターを数年習っていたが、このような発表会の機会もなく、Fが抑えられない自らを恥じてギターを置いた。
小学6年生のチェリーボーイさくらんぼ

磯崎新氏は晩年、中国への作品提供が中心となったことから、国内作品は2000年序盤で打ち止め。愛妻・宮脇愛子を2014年に亡くし、建築界引退の背中を押した。
美術館では『群馬県近代』『北九州市立』『水戸芸術館』、そしてマイベストである『奈義町現代』『ハラ・ミュージアム・アーク』。
いずれも、そこには磯崎作品の象徴である宮脇愛子のうつろひが、寄り添うように佇んでいる。

磯崎新、享年91歳。
彼のアトリエを卒業した坂茂、青木淳が、その意を継いでくれるだろう。
合掌。
(つづく)



建築界の巨匠 磯崎新が死去、2019年プリツカー賞受賞
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=63&from=diary&id=7245125
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