★☆大野駅　（福島県双葉郡大熊町）　ＪＲ東日本・常磐線　２０２１年４月３日　土曜日

小高駅からいわき方面へＵターンして、９時４６分、大野駅で降りる。
大野駅は大熊町の代表駅。
町の代表駅らしく立派な橋上駅で、今回補修されている。
東口（表口）駅前広場も広く、町の代表駅らしい駅ではある。



しかし大熊町は一部が避難解除になったとはいえ、震災前の人口１１，５０５人のうち、地元で現在暮らしているのはわずか２８３人、２％。
駅前広場以外はまだ避難地域のままでバリケードがある。





駅前にある公園も荒れ放題であり、時計も止まっていたが、桜の木が満開であった。



西口は商店街があるが、やはり避難区域であり、バリケードがあり、廃墟地帯のようになっていた。




震災前の駅の利用者は約６００人とされていたが、現在の利用者はほぼ皆無なのであろう。
駅も無人化されている。
とはいえ、特急「ひたち」が停車するのは地元へのサービスであろう。

ただ、バス停があった。
復興住宅のある大河原地区と隣の富岡町を結んでいるらしい。
１日６本運行されており、利用者はそこそこいるのかもしれない。



駅構内はかつては島式ホームの交換駅だったようだが、現在は１線は避難通路となり、ホーム１本１面の駅となっている。

まだまだ復興までの困難さを感じさせる駅である。



１０時１８分、下りの原ノ町行に乗る。
今度の電車はおそらく「１８きっぱー」らしき観光客でほぼ満席である。