隣の狩川駅で降りる。
狩川駅は旧立川町の代表駅だった駅。
そのため駅前にはいかにも駅を中心とした市街地がある。
駅前から道路がまっすぐのび、駅前旅館。
昭和の鉄道全盛時代を伺わせる街並みである。
その道をまっすぐ行くとかつての旧街道に突き当たる。
かつては宿場町だったようで、その雰囲気が残っている。
「百貨店山形屋」はかつては多くの人で活気があったのだろうか。
1日の利用者は約50人程度のようだが、昭和時代風の駅舎が健在。
駅舎の立替、簡素化がすすめられているJR東日本では珍しい駅と言える。
待合室、きっぷの窓口、改札口など懐かしい鉄道の風景が残っている。
この駅の開業した大正時代の新聞も展示されていた。
また昭和天皇が利用された昭和47年の駅の写真もあった。
このころがこの駅の全盛期で、多くの利用者でにぎわったことだろう。
駅構内はかつては島式ホームの交換駅だったようだが、現在は1線のみ。
広いホームがかつての主要駅であることをうかがわせる。
30分ほど駅を眺めて14時21分、快速「最上川」に乗る。
車両は普通列車と変わらないが、陸羽西線内ではこの狩川駅と古口駅のみに停車する優等列車でもある。
新幹線接続利用者も多いのか、まずまずの乗客だ。
新庄駅に14時53分着。
ここから肘折温泉へ。
宮脇氏が肘折温泉に行ったときは山形交通の大型バスだったが、今は大蔵村村営のマイクロバスである。
約1時間で肘折温泉に到着。
レトロな湯治場の雰囲気の残る温泉街である。
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