わたくしは歌手に疎いもので、シュザンヌ・ダンコという歌手の名前にも、余り聞いた記憶が。と思っていたら、デッカにエーリヒ・クライバーが入れた『フィガロの結婚』やクリップスの『ドン・ジョバンニ』の録音にも起用されていて。おやおや、と思っていたら先年ディアパゾンが出してわたくしが狂喜乱舞して購入した、クリュイタンスの『幻想交響曲』にフィル・アップされている、『夏の夜』もこの人の歌唱である事を改めて確認した次第。
そのダンコは、没してから20年になるそうで、デッカからオペラの全曲の一部やリサイタル盤等の録音を纏めた録音集成が発売になる、との事。
此の方は生まれが1911年、と言いますから随分長命な方であった訳で。生誕100年の時には気が熟していなかったのか、デッカが忘れていたのか、特段何か発売された訳でもない様ですが、罪滅ぼしもあって没後20年という事で録音集成を出す事にしたものか。
録音はステレオ初期の物が多い様でありますが、それでもこうして御蔵出しがされるという事は、それなりにファン層があるという事なのでありましょう。
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