浅川城跡に寄ったあと、郡山方面へ向かう。
磐城石川駅を通り過ぎて、野木沢駅へ。
野木沢駅は駅前に小さいながらも商店等がある市街地を形成している。
かつてはペグマタイトという鉱石がここで産出され、この駅から貨物列車で全国に運ばれていったそうである。
そのころはこの町も活気があったのだろう。
駅前にはペグマタイトの塊が置かれている。
小さな駅なのに、駅前には観光案内図。
どれだけの人がこの案内図を見て観光しているかは微妙だが、地元の熱意を感じられるのはいいことだ。
野木沢駅はJAの支所を兼ねた駅舎。
ただ、今はJAも使っていないようだ。
駅は1面1線の駅。
ただかつては旧国鉄型の地平ホームと島式ホームの2面3線の駅だったようで、島式ホームの残骸も残っている。
またペグマタイトを運ぶ貨物列車の側線も多くあったのだろう、構内は広い。
17時33分、常陸大子行が到着。
車内は空気輸送、乗降客もなく、郡山へ発車していった。
駅前には「藤田城跡」の標識があったので、寄ってみる。
この城跡は、石川氏初代の源頼遠が前九年の役で源頼義に従軍し、その際に与えられた領地の城だったらしい。
その後石川氏は石川町中心部の石川城へ本拠を移転し、ここは支城だったようだが、一部の櫓等が復元されていた。
観光客はほとんどいないと思うが、こういう取組もいいことだ。
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