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2020年05月26日21:49

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「7日間ブックカバーチャレンジ」6日目

「7日間ブックカバーチャレンジ」の6日目。7日間7冊の本の紹介です。

内田樹は共感する部分が多くて、いっぱい読んでいます。「日本辺境論」「寝ながら学べる構造主義」「街場のメディア論」など著作多数。知の領域を縦横無尽に駆け巡る。ほとんどいつも同じようなことを語っていますが、示唆に富む刺激がいつもあります。「ほんとうの自分」を追い求める幻想。ネットに溢れる「呪い」の言葉。それは自分に返ってくる。「呪い」による分断の時代から「贈与」によるつながりの時代へ。

ちなみに本日の北海道新聞で、内田樹氏が「日本人は最悪の事態を想定できない」と書いていた。危機管理が苦手なのだ。「最悪の事態」を想定して、どの場合にどうやって被害を最小化するかという議論を始めると「縁起でもないことをするな」と遮られる・・・。「悲観論は語るな」というのだ。「言霊」を信じているから、「最悪の事態」を語ること自体がタブーとなる。だから、「オリンピックなんて出来るわけない」と誰もが思っていても、誰も口にしない。「出来ない」と言おうものなら、「本当に出来なくなる」と思うから、ギリギリまで誰も何も言わない。その同調性と言葉の呪縛。オリンピックもリニアモーターカーも万博もカジノも、語ることで経済が成長するという夢を招き寄せているのだ。戦争中も負けることを誰も語らなかったように、語らないことで信憑となり、現実を見誤る。

だから、日本人はそういう属性があるということを勘定に入れて振る舞うしかないのだ。いい悪いではなく、日本人は「最悪の事態」を語りたがらないのだ、と。原発もしかりだった。問題は起きないと、誰も最悪の事態を想定して準備しなかった。最悪の事態を言ったら、「縁起でもない」と一蹴されるだけ。そういう民族なのだと。だからこそ、意識的に語る必要があるのだ。言葉の「呪力」は、日本人にはかなり強く働くということかもしれない。
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