新型コロナウィルス騒動により、モジョも夜の営業もライブもできない。代わりに先日から土日のランチを始めている。
昨日、暇かなと予想して妻と二人でランチを食べに赴いた。
驚いた。スタッフ三人がバタバタと弁当を作っていたのだ。マスターによると、周辺の家に千枚ぐらいのチラシをポスティングしたら注文が殺到したらしい。
おかげでぼくたちは四十五分もランチにありつけなかった。通い始めてちょうど十年経つが、こんなに待たされたのは初めてだ。あまりの多忙さに、デザートのプチパフェの注文を遠慮してしまうほどだった。
「弁当は取りに来てもらうやり方にしている。そうすれば店の雰囲気なんかも見てもらえるので」
なるほど。気に入った人はこの騒動が終わったら飲みに来るかもしれない。
全国で、というか世界中で店の存亡が危うい飲食店が多い中、モジョはピンチをチャンスに変えたのだ。
絶句してしまった。
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