仏教、正しい見解

欲望も、自我も、なくせない。
離れるしかないのであるが、
社会に出れば、自ずと、動いてしまう。
欲望も自我も動いてしまう。
だからこそ、心をコントロールしなければならない。
欲望や自我は、完全な悪ではない。
善とも言い難いが、悪ではない。
何かしらの役に立っている。
だから、出来る事は、心をコントロールすることである。
これは、考えてみれば、当たり前のことだ。
要は、邪なことを考えるな、ということだが、
邪なことは、段々、苦しみに引きずり込む。
静寂と、明智があれば、そういうことも、よく分かる。
どんなものが、あるいはどんなものでも、苦しみに繋がる、という見方は、
知者の見方だ。
だから、心の諸因を滅する訳だが、捨てられるものもあれば、
捨てられぬものもある。
悪は捨てられるが、何かの役に立っているものは、捨てられない。
性愛や食欲など、また、純愛もそうである。
結果、気をつけねばならない。
邪を蔽除するのだ。
人は本来満ちたものだ、完全な、完成されたものである。
生きうるのだから。
心が迷うのである。