すっかりファンになってしまったオハ劇。ついに夢に出るまでになった―。
いつものカフェの会場ではなく、ちゃんと段差もある小劇場での本番前、右近さん率いる出演者たちは、ある者は発声練習、ある者は柔軟体操といった具合に、それぞれに本番に向けて準備している。
そんなとき、一人の女性出演者が言う。
「そういえば、K君の舞台、今日だよね」
劇団員の一人であるK君が客演している舞台がこの日にあることを思い出したのだ。
右近さんも興味を持ち、それならみんなで観に行こうということになり、江ノ電みたいな電車に乗って劇場へ向かう。
ガタゴトと揺られていると、ぼくはふと、オハ劇の舞台はどうなってしまうのだろうと疑問が沸く。今から引き返しても上演時間には間に合いそうもない。しかし当事者であるオハ劇のみんなはそのことに気づいていないようで、ペチャクチャと陽気に話している。
そこで目覚めた。
オハ劇、上演できたのだろうか?
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