ぼくが知る限りの「すぐにでもブレイクしそうな劇団」の筆頭であるヨーロッパ企画の、2001年初演の代表作の再演。2005年には映画化もされていて、無名時代のムロツヨシさんも出演している(2000年発表の『冬のユリゲラー』も2009年に『曲がれ!スプーン』というタイトルで映画化されている。主演は長澤まさみさん)。
映画化された作品ということで期待も大きく下北沢の本多劇場に赴いた。
ロビーには、劇団創設二十周年に対する著名人の祝辞が寄せられてるボードがあったが、大泉洋さんもコメントを寄せていた。また、「水曜どうでしょう」の番組スタッフから花束も届いていた。さすが。
舞台は文句なく面白かった。
ある大学のSF研究会の部室が舞台の一幕もの。タイムマシンもので、タイムスリップから生じるジレンマに部員たちが翻弄される物語。前半の何でもない会話や行動がすべて伏線となっていて、後半にすべてが回収されるあたりは唸ってしまった。
劇場は当日券にもけっこう人が並ぶほど満員。もしかして、ぼくが気づいていないだけで、実はすでにブレイクしている劇団なのかもしれない。
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