先達て惜しくも没した、チェンバロ奏者のスザナ・ルージイッチコーヴァの追悼盤として、彼女の生涯を自らが語ったドキュメント映像が、LPレコードのおまけ(というと少し語弊がありますが)と共に発売されるそうです。
第二次世界大戦中、彼女が収容所に送られていて辛酸を舐めた事は、知識として持っていましたが、その後も共産主義に反対の立場を取っていたので、母国のチェコスロヴァキアでも冷遇されていた事は寡聞にして知りませんでした。DVDだけなら手を出しても、という気がしますが(日本語の字幕もついている、という事なので)、LPレコードはついてきても演奏させる環境がないしなあ。宝の持ち腐れに終わる事になるし、ちょっと見送りですかねえ。
しかし、ジャケットに使われている若かりし頃の女史の写真を見て、後年の眼鏡を掛けた肖像しか知らなかったわたくしは、きわめてみいはあ的でありますが、中々の美貌を誇っていたんだねと感心する事頻り。
最晩年の写真(ワーナーのウェブ・サイトにありましたが)を見ると、凡そ想像を絶する様な苦難の道を歩まれたものの、晩年は平穏であったのかな、と思う次第であります。
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