拉致の問題は、
二つの違う時代の流れる国に起こった。
もう朝鮮での生き方が身に付いて久しい。
ご家族には悪いが、
帰ってきても、すぐに日本の生活には適さないだろう。
ご家族にとって、また苦労の種になる。
オオカミ少年みたいな話だ。
しかし、
北朝鮮は、三十年前には戦争をしていた国だ。
拉致を悪とは考えてはいない。
日本は三十年前にはバブルか終わりだ。
だから違う時代の流れと言った。
確かな事は、日本で普通には生きていけない事だ。
北に残るなら、衝撃は緩和する。
しかし、真実の生き方とは違う。
朝鮮の見る日本人で生きたのだ。
私には、
北にありながら日本人と交流する環境が一番だとは思う。
しかしそれは、簡単にあるものではない。
夢の話だ。
拉致解決は、当人とご家族の心にある。
安心して、明るく生きていけるようにだ。
しかし、それがかなわない。
悲劇でしかない。
しかも私も含め、極東や国際情勢を見て、
小悪とする。
いや私だけかも知れない。
今、怨みや憎しみに満ちたこの情勢を、
平和へと向けたい。
そのために忍耐だと。
常々そう思ってきた。
怨みや憎しみが多く、そこに目を向けてきた。
だから私は拉致問題には言及しなかった。
環境だ。ご家族があり、ストレス少なく、
日本の生活に慣れる事。
そしてそれはとてつもなく長く忍耐を要する。
そうして何十年か経って初めて、
悲劇から立ち直ったと言える。
私は思う。
忍耐はすべきだ。
しかし言うべきだと思う。
相手の言い分も聞き、こちらの言い分も言う。
そして忍耐すべきだと。
まぁ押忍の心だ。
今さらこんな事を言い出しても何がどうなる訳ではないが。
経験的に、帰れば解決ではなく、
新たな苦労が待つという。
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