mixiユーザー(id:3912568)

2017年02月15日11:58

369 view

カルテット第5話

見てない人には全くわからない「カルテット」第5話レビュー。見てない人は見てから読んでください。

このドラマは毎回冒頭にその回のテーマとなるフリが必ずある。1回目は「唐揚げにレモンを勝手にかける問題」、2回目は「目に前のブイヤベースと目の前にない餃子問題」、3回目は「ボーダーのセーターが被った問題」、4回目は「捨てられないゴミ問題」。それぞれ、4人の間でちょっとした言い争いが毎回展開される。そのテーマが後半につながっていくのだ。そして第5話は、「男女間で相手の携帯を勝手に見るか問題」を聞かれ、4人が同時に答えるのだ。それぞれの答えを。だから、何を言っているか分からない。

その4人同時にしゃべることは、後半のクライマックスで、すずめちゃんとアリスちゃんで意図的に繰り返される。また、コンサートの当てぶりを仕事として要求され、4人がそれぞれにリアクションする。「やりたくない」すずめちゃん、すずめちゃんの気持ちを汲んで「やらなくていいよ。帰ろう」という家森さん、黙っている別府くん、「3流としての仕事をやりましょう」という巻さん。4人のキャラがあらためて浮き彫りになりつつ、嘘と本当のテーマが繰り返される。嘘を本当に見せかけること。その哀しみと痛み。

嘘をついて巻さんに近づいたすずめちゃんの嘘が、本当が露わになって晒される残酷。嘘をつきながら、巻さんと本当の友達になれそうだったのに。それを必死に防ごうとアリスちゃんの追求に言葉をかぶせて誤魔化すすずめちゃんの目論みは通じなかった。
「全ては嘘である」と悟りつつ、「嘘をそのままにせずに、本当ばかりを追い求めると、オセロが引っくり返るようなことになる」と、巻さんに迫るアリスちゃんがスゴイ。当てぶりをさせられる場面と同じように、残酷でせつなく哀しいクライマックスだ。

「白黒ハッキリさせちゃダメですよ
したら裏返るもんオセロみたいに
大好き、大好き、大好き、大好き、大好き、大好き、殺したいって」

そして、最後に不在の夫が登場する。クドカンだ。ズバリなキャスティング。ミステリーとして引っぱってきた夫の不在の謎が、クドカンの登場でひっくり返される。嘘と本当が交錯する白と黒の物語は、どんどんあやふやなグレーがにじんでくる。
3 10

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年02月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728