前回に続いて、昨夜放送の「カルテット」第4話。高橋一生演じる家森諭高の秘密の物語です。2話3話ほどのキレはないが、いつものように冒頭に今回のテーマが描かれる。
まずは別府君が怒るゴミ問題から始まる。この回のテーマは「捨てられないゴミと過去の呪縛」だ。
別府君(松田龍平)の4人の中では唯一まともな社会人であり、ゴミを捨てられない3人に対して怒りまくる。ゴミを捨てられないゴミ人間。別府君に責められる3人の姿はみな同じフードやブランケットをかぶっている。この同じ姿の3ショットは、家森が「カルテット、やめようかな」とつぶやくキッチンの歯磨き姿3人とも重なる(ここではマキ、すずめ、別府の3人)。入れ替わる衣装や重なる動作。そして、それは後半のアニメのような目のメイク遊びとも重なっていく。つながりが深くなり、重なり合っていくカルテットの4人。
そして、冒頭のゴミ問題は、別府君とマキさんと不在のご主人の脱ぎ捨てられた靴下との三角関係へとつながる。捨てられないゴミは、夫の捨てられない靴下。「ゴミだから捨てましょうか」と言う別府君に対して、「ゴミじゃありません!」とキッパリと言うマキさん。「愛しいのに虚しい」とアンビバレントな恋心を吐露する別府くん。マキさんの捨てられずに先送りするゴミ=呪縛はいつになったら解けるのか?
たのしいはせつない。
うれしいはさびしい。
やさしいはつめたい。
いとしいは…むなしい。
いとしくていとしくて、むなしくなります。
語りかけても、触っても、そこには何もない。
じゃあ、僕は一体何からあなたを奪えばいいんですか?
一方、家森(高橋一生)には、妻と子供がいた。家森の怪しい追手は、借金取りじゃなくて、元妻と一緒にいる男を探していただけだった。そして、家森の呪縛とは「6000万の宝くじが当たったのに、引き換え忘れたこと」。「あのとき宝くじが当たっていれば…」と何度も後悔を繰り返す。だから、その後に出会った妻や子供は、彼の「あの時…」の延長にはいない。「もし結婚してなかったら...って思われることが妻としては一番悲しいこと」と言う元妻の茶馬子(ヘンな名前)は、「今」と向き合えていない家森に寂しさと不満を抱えていた。子煩悩で優しい家森だが、理屈っぽく頑固で、アジフライに醤油は認めない。変えられない頑なさ、忘れられない後悔する過去。それも、ゴミと言えるのかもしれない。
「“あーあ、あの時宝くじ引き換えておけば今頃…”、今頃、何?そこに私はおらんかったやろ?こうたは?おらんかったやろ?妻ってな、夫にな、もし結婚してなかったらって思い浮かべられることほど悲しいことないよ」
「残念やったね、6千万」 (家森の元妻が言うドラマの台詞)
マキさんが失った夫、別府君が失った同僚の九條結衣(菊池亜希子)。すずめちゃんが失った父(高橋源一郎)、そして家森さんが失ったのは愛する子供だった。それぞれが大切なものを失いつつ、4人の結びつきは深くなっていく。ドーナツホールの穴は埋められるのか。アリスちゃんのすずめちゃんへの恐喝も不気味だ。さてさて、マキさんの夫はいったいどうなったのか。謎と秘密の次回の展開が、ますます楽しみです。
※ネットを見ると、このドラマの台詞がいろいろアップされているので、追記しておきます。
https://twitter.com/quartet_tv
https://twitter.com/quartet_mots
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