『
PK』
『きっと、うまくいく』の主演・監督のコンビ再び。
主演アーミル・カーンのPKという名前が何なのか、これだけでは不明だが、むしろ別の二文字のアルファベットが脳裏に浮かんだのは私だけではあるまい。(予告編では触れてないので、記さないでおく。)
突然始まるベルギーでのラブロマンスの下りがどことなく韓琉を思わせる。
ヒロインのインドっぽくない活発でカジュアルな容姿がそう思わせるのか。
PKは裸でうろつき、「神様を探している」…なんてかなりユニークな設定だが、それ以上に特別な設定があるために面白さがスポイルされているようにも思えてならない。
多宗教国家のインド社会を皮肉っているあたりは目の付け所がいいと思った。
胡散臭いエセ宗教団体の暗部を抉り出すのは観ていて溜飲が下がる。
普段でも目玉がギョロっとしているアーミル・カーンだが、さらに目ん玉ひんむいてのお芝居には笑いと狂気が宿るようだ。
やはりインドに多い宗教団体をぶった切るには、
“よそ者”の視点が大事だったのだろう。
しかしこのコンビならではの作りこまれたドラマチックさは感じるものの、印象としてはやや上滑りな気もした。
インド映画の御多分に漏れず、歌やダンスがフィーチャーされていて楽しめるとはいうものの、少々中盤が長く感じてしまった。
終盤はそれなりに盛り上がるのだが、『きっと、うまくいく』の感動を超えるところまでは行かなかったか。
カメオ的な出演のあの俳優も本国ならばもっと会場がわいたのだろうな。
それにしてもA・カーンの50歳であの肉体は恐れ入る。
恵比寿もすっかりクリスマス・モード。
パン屋さんが復活していた。(別のお店)
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