mixiユーザー(id:11939455)

2015年09月08日01:43

190 view

『EDEN エデン』

EDEN エデン

 主に90年代のフレンチ・ダンス・ミュージック・シーンを背景に、一人のDJポールの栄光と挫折を描く。
時代を思わせる曲の数々が当時を偲ばせる。

 監督のミア・ハンセン=ラヴの実兄スヴェンをモデルにしているという。
脚本作りにも協力しているというので、時代背景含めリアリティのある映画になっているかとは思うが、逆にやや平坦で散漫に感じる向きもあるかもしれない。
それはDJとしての成功が、第一人者とまでいかなかったこともあるだろうか。

 大学生だったポールは学業そっちのけで、自分の夢であるDJを志す。
テクニクスのターンテーブルにソニーのヘッドフォンと時代が出ているなぁとしみじみ。
若者だし夢を追いかけるのは自然なことだと思うが、周囲に散々迷惑をかけっぱなしなのはいただけない。
これがフランス映画らしいと思ったのは、どこか自然主義的な雰囲気があるから…。
さしずめ「女の一生」ならぬ「DJの半生」といったところか。(笑)

 自由奔放な生き方の行きつく先は想像に難くないが、そこはかとなく希望を感じさせているあたりが余韻につながる。

 主人公ポールを演じるのは、これが初の本格的演技(端役では経験があった)という起業家でもあるフェリックス・ド・ジヴリが好演。
楽曲がもう一人の主人公と言っても良いくらいに作品全体を彩る。
<ダフト・パンク>はじめ、当時のダンス・ミュージックには体が動き出しそうだったが、興味がない人だと退屈な時間を共有することになるかもしれない。
(かなりトリップ映画の側面が強いかも。)

フォト


ハリウッド映画ならきっともっと山も谷も極端に加工するのかな?

4 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年09月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   

最近の日記

もっと見る