mixiユーザー(id:2938771)

2015年02月23日02:42

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官能文学は終わるのか(その1)

 官能文学はその他のエロビジネスに一矢報いることが出来るのだろうか。それとも、エロビジネスは、やっぱり、下品な立ち飲み屋の安酒のようになるのだろうか。
 筆者は、世の中がどんなに不景気でも、エロビジネスは高級であり続けると信じていた。安ければいい、便利なほうがいい、お気楽なのがいい、そうしたビジネスの常識はエロビジネスには通用しない、と、そう信じていた。
 さらに、それがマニアビジネスということになれば、高い、不便、面倒なのが常識として通用するのだ、と、そう信じていた。そして、そうした雑誌作りをし、そうしたマニア風俗店を作り、そうしたマニアサークルを作り、今、鹿鳴館サロンに筆者はいる。そうして、ここにいるはずだった。
 ところが、サロンでも、不便だ、何もエッチなことがないのにお金がかかる、感想会だの書き方だの面倒な話ばかりしている、と、そう言われるようになって来た。集まって挨拶して緊縛して、出来れば個人交際に発展する、それがなければ、お金を払う価値などない、と、そう言われるのだ。
 文学のないところで、何が緊縛で、何がSMで、何が変態なのだろうか。それが筆者には分からない。
 もう、四十年近く前になるのだろうか。マニア世界は確かに秘密であり高級であった。筆者がそこに関わるようになって三十年以上。さて、エロビジネスはどこで間違ったのか。マニアビジネスはどうして、こんなことになったのだろうか。そして、官能文学は、もう、マニア世界に復権出来ないのだろうか。そんなことを少しの間、考えてみたいと思う。
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