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2012年09月30日15:10

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アッバス・キアロスタミ監督『ライク・サムワン・イン・ラブ』

「この人の監督作品なら無条件に観たい」と惚れ込んでいる監督が何人かいる。イランの巨匠、アッバス・キアロスタミ監督はその一人。
 十年以上前にテレビで『オリーブの林をぬけて』に出会って以来、『友だちのうちはどこ?』『そして人生はつづく』『桜桃の味』等、ほとんどの作品を観てきた。しかしここ数年はイラン自体の政情不安から作品発表に恵まれない。
 そんなキアロスタミ監督の最新作『ライク・サムワン・イン・ラブ』は日本が舞台。
 これほどぼくの想像力をかき立てる条件があるだろうか。
 というわけで観てきました。渋谷のユーロスペースという、ラブホテル街のド真ん中にある小さな劇場でした。
 例によってぼくは無知識で観たのだが、驚いたのは、舞台が日本であるばかりか、登場人物も日本人のみ。つまり日本映画を観るように楽しめるのだ。当然、字幕もなし。
 では日本人監督作品のように仕上がっているかと言えば、そんなことはない。老教授と愛人の女子大生とその彼氏の物語なのだが、ワンシーン、ワンカットの長い“間”の取り方は紛れもなくキアロスタミ監督独特のものだし、計算された画面構成や少ないセリフの重みは完全にこの監督ならではのものだ。
 ますますファンになった作品だった。

 それはそうと、意外だったことがある。
 ぼくが『オリーブの林をぬけて』に触れることができたのはNHKで昔やってた「アジア映画劇場」という番組。当然、ミクシィにはこの番組のコミュニティもあるだろうと検索してみたら、なかった。「グラハム・カーの世界の料理ショー」だってあるのに。
 ぼくはこの番組が始まるまで、アジア映画では中国、韓国、台湾、香港あたりしか知らなかった。インド映画なんかも観たかったのだが機会がなかった。
 そんなぼくにキアロスタミ監督を紹介してくれた番組がこのまま忘れられてしまってはもったいない。
 なので、ぼく自身がコミュニティを作ることにしました。
 ご興味がありましたらご参加ください。
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=6065436


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