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2012年07月01日07:51

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ショートショート・フィルム・フェスティバル終了

フォト

 四月上旬から準備を進めていた映画祭がついに終わった。スタッフとして参加できたことについては「楽しかった」のひと言に尽きる。

 ぼくは撮影スタッフとして、来日した監督とインタビュアーが話しているところや、受付にお客さんが並んでいるところや、その様子を撮影している別のカメラマンを俯瞰で撮ったりした。まあ、撮影だけをやっていたわけではなく、場内整理や観客の誘導なんかもやっていたのだが。
 一眼レフを使うのは初めてだし、時間をかけて静物を撮っているわけではないので、主催者側の期待に応えられたかどうかは不明だ。ぼくとしては精一杯のことはやった。

 仕事の合間には劇場内後部に設置されたスタッフ席で作品を観ていいことになっていたので、ぼくは他のスタッフとのおしゃべりもほどほどに、貪欲に観賞した。自分が書いたショートショートには「映像化できたらいいな」と思う作品がいくつかあるので、実際のショートフィルムを観ることで、本当に映像化できそうかどうかを探る意味もあった。
 映画祭では80本の作品が上映されたのだが、数えたら、ぼくは実に52本も観ていた。
 いくつかの作品は強烈にぼくを刺激した。ショートフィルムと言えども、描ける範囲が制限されるものではないことを知らしめてくれた。『ウォーターボーイズ』や『青春デンデケデケデケ』と遜色ない爽やかな感動を与えてくれた『Good Luck』。変わった性癖を持つのは男性とは限らないことをコミカルに描いた『ミスター・リンゴ』。たった11分の作品でも深いメッセージを力強く伝えられることを証明してくれた『乗車券』。『大日本人』のように、作品全体がボケている抱腹絶倒の『トゥルボウ』と『ヨロレイヒ〜』等々。これらのエネルギッシュな作品群が今後のぼくの創作活動に影響を与えたことは疑いの余地がない。

 この映画祭と先週終了した文章教室の期間が重なっていたおかげで、ここ数週間、公私ともに多忙だった。モジョにも二週間近く行けなかったほどだ。好きで始めたこととは言え、正直言って少し疲れた。
 でもいいのだ。やりたくても、仕事が忙しかったり雑用に追われたり気分が乗らなかったりのっぴきならない事態が発生してできないときはある。だったらやれるときにはやっておきたい。ジョン・レノンとポール・マッカートニーだって『We can work it out』で言っているではないか。

       Life is very short and there’s no time.

 今はそれをまっとうできたことを喜びたい。


 映画祭で、所沢にゆかりのあるスタッフ2名と知り合いました。あさって、「所沢グループ」としてモジョで打ち上げを予定。よろしくマスター、エリコさん!


 最後に―
 二カ月以上の長きにわたり高価な一眼レフを快く貸してくれ、さらに使い方を何度も丁寧に教えてくれたモジョのスタッフMちゃん、ありがとう。あなたの協力がなかったらとてもじゃないが撮影スタッフなんて務まらなかった。
 うれしかったのは、ある晩モジョでカウンター越しに「カメラがなくて困ってるんだよねえ」とボヤいたら、躊躇なく「貸しましょうか?」と申し出てくれたこと(ぼくはそのときまでMちゃんが一眼レフを持っていることすら知らなかった)。
 うれしかったと同時に、そういうスタッフを持っているモジョって、やっぱりすごいと鳥肌が立ったものだ。
 本当にありがとう。この場を借りて、改めて深く感謝します。


*写真のサインは上からMichael Rittmansberget監督(『乗車券』)、多田昌平監督(『トゥルボウ』)、Yaara Sumeruk監督(『ミスター・リンゴ』)。
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