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2012年06月10日22:29

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ミッドナイト・イン・パリ

 ウディ・アレン監督の最新作。期待以上に良かった。

 断っておくが、いつもはネタバレにならないように気をつけているが、今回はかなり際どいところまで語っている。もうすぐ劇場公開も終わりそうなのでお許し願おうというわけなのだが、無知識に楽しもうとしている人は以下を読まないほうがいいかも。



 婚約者とともにパリにやってきた映画脚本家ギルが、毎晩タイムスリップして1920年代と現代を行き来する物語。
 1920年代のパリにはスコット・フィッツジェラルドやヘミングウェイやピカソやダリいる。ギルは彼らと交流し、パリの黄金時代に接している幸福に舞い上がる。
 さらにピカソの愛人アドリアナと親密になり、ともにベル・エポックと呼ばれる1890年代の華やかなりしパリにタイムスリップする。
 だがラスト近く、ギルは隣の芝生は青く見えるものだと悟る。

 どんなに過去が素晴らしい時代に見えても現代を生きなければならない。

 ウディ・アレンにしては珍しくはっきりとテーマを打ち出している。でも、それがちっとも押しつけがましくない。そのシーンだって、ハリウッド映画みたいな感動の安売りのような演出ではなく、ウディ・アレンらしく、軽快な音楽とともに軽妙に描かれている。
 そこが洒落ていて、品性を感じた。


*はみだし
 ウディ・アレンって、ぼくが高校生ぐらいまでは「ウッディ・アレン」と表記されていた。アル・パチーノも「アル・パシーノ」だった。アイドル時代の榊原郁恵の歌も『アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた』だった。
 だから何だということはないのだが。
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