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2026年09月12日14:59

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『久米島の民謡「いぬひな節」の歌碑』(2026/05/21)

字具志川にある原名(ハルナー)は、本土でいう小字に近い、地域の中の細かな地名です。
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「いぬひな節」は、その「いぬひな」という原名を舞台にした歌のようです。
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歌の解説は、こまごまとはしません。
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ただ、歌の中に「玉津」という名前の女性が出てくることに注目しました。
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日本史を見ていると、庶民の女性の個人名は、まず史料の表には出てこない。
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それがこの民謡では、小さな地域に生きていた一人の若い女性が、「玉津」という名を持った存在として歌の中に残っています。
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誰かの妻や娘としてではなく、「玉津」という一人の女性として歌われている。
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もしかすると、この島では、女性が一人の人間として大切に見られていたのかもしれません。
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少なくとも僕は、この歌から、そうした女性の存在感を強く感じました。
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そしてもう一つ興味深いのが、これが字具志川地域の歌であること。
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現在、人や観光客が集まるのは島の南西部の市街地やイーフビーチ周辺ですが、反対側の具志川一帯には、昔からの祈りや暮らしを伝えるものが多く残っています。
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ウマチーに関わるトートー石や、こうした民謡の歌碑などを見て歩いていると、いにしえから続く久米島の文化が、今も土地の中に残っているのを感じます。
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歌の中には、玉津という女性、拝所、マーニやクバといった植物、そして恋しい人を思う心が出てきます。
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土地の名前、祈りの場所、植物、人の名前、恋心。
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こういうものが一体となり、歌として残っている。
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これは、久米島の人たちがどのような場所で、どのような心で生きてきたのかを残す、大切な歌碑だと思います。
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