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2026年04月15日11:57

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「グレン・ミラー物語」アンソニー・マン〜ゴキゲンに楽しめる音楽映画〜

アンソニー・マン監督、ジェームズ・スチュアート主演による音楽映画1954年カラー作品。トローボーン奏者で作曲家、編曲家、バンドリーダーで数々の名曲を生みだしたグレン・ミラーの生涯を映画化。ルイ・アームストロング、ジーン・クルーパ、ベン・ポラックらのジャズメンが特別出演している。「ムーンライト・セレナーデ」「真珠の首飾り」「イン・ザ・ムード」「チャタヌーガ・チュー・チュー」「ペンシルバニア56000」などお馴染みのナンバーが次々と演奏され、ご機嫌に楽しめる。そして最後に妻との思い出の名曲のアレンジ「茶色の小瓶」で泣かせる。グレン・ミラーがいかに多くの人に知られる名曲を作り出し、現代でも演奏され続けているか、改めてその偉大さが分かる。

ジェームズ・スチュアートがいつものように軽いノリでテンポ良くどんどん物事を進めていく感じが、この映画でも活かされている。グレン・ミラー本人もそうだったのかよく分からないが、妻となるヘレン(ジューン・アリソン)ヘの口説き方があまりにも強引で笑わせる。冒頭のグレン・ミラーがトロンボーンを預けている質屋のガラス窓には、サンフランシスコのケーブル・カーが映り、印象的な店として何度か登場する。金に困り、恋人に真珠をプレゼントしたいが買えないと悩む青年。そして、自分のサウンドを追い求めて苦労する日々。故郷のデンバーでの演奏旅行で立ち寄ったヘレンの家は、寝静まった深夜。それが数年ぶりの再会。寝ていたヘレンを起こして、玄関先で語り合う二人。そして翌朝いきなり両親を紹介し、後日、婚約者がいるヘレンをニューヨークに呼び出し、駅でキスをしてそのまま結婚を決めてしまう強引さ。そんなグレン・ミラーの情熱に惹かれていくヘレンとのラブストーリーがまず楽しく描かれている。結婚の夜のお祝いで、ジャズ演奏がある酒場でルイ・アームストロング本人が登場し、歌と演奏を披露するシーンの贅沢さ。もう最高に楽しめる。

名曲「ムーンライト・セレナーデ」を生みだしていく過程や、初めてグレン・ミラー楽団を結成し、演奏会の前日にリードトランペッターが唇を切ってしまうハプニングから、グレン・ミラーはトランペットのパートをクラリネットに変更。そうすることで、グレン・ミラーの独自のサウンドが完成したというエピソード。「イン・ザ・ムード」が観客に大受けすることで、成功への階段を昇っていく物語がテンポ良く展開されていく。結婚10周年のパーティーでの「ペンシルバニア65000」、ニューヨーク時代、グレン・ミラーの下宿の電話番号で二人の思い出の番号。そしてヘレンが大好きだった「茶色の小瓶」のアレンジを、戦争中のフランスのラジオから、演奏して聴かせた。それは彼が飛行機事故で亡くなった直後だったというラストまで、全編楽しめる音楽映画だ。


1954年製作/アメリカ
原題または英題:The Glenn Miller Story
配給:日本ユニヴァーサル映画会社

監督:アンソニー・マン
脚本:バレンタイン・デイビス
製作:アーロン・ローゼンバーグ
撮影:ウィリアム・H・ダニエルズ
美術:ベルナルド・ヘルッブルン アレクサンダー・ゴリッツェン
音楽監督:ジョセフ・ガーシェンソン
録音:レスリー・I・カレー ジョー・ラピス
編集:ラッセル・F・シェーンガース
キャスト:ジェームズ・スチュワート、ジューン・アリソン、ヘンリー・モーガン、チャールズ・ドレイク、マリオン・ロス、アービング・ベーコン、キャスリーン・ロックハート、ジョージ・トビアス、ベン・ポラック、ルイ・アームストロング、ジーン・クルーパ、バートン・マクレーン、zシグ・ルーマン、フィル・ギャリス、ジェームズ・ベル、キャサリン・ウォレン、フランセス・ラングフォード
☆☆☆☆4
写真引用コピーライト ブレーントラスト
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