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2026年03月26日18:45

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「東京の暗黒街 竹の家」サミュエル・フラー〜エキゾチックな日本と屋上遊園地〜

サミュエル・フラー監督の映画をNHKで放送していたので録画して見た。東京・横浜など日本でロケされたハリウッド映画。エキゾチックな外国人好みの日本趣味のオンパレード。「ヤクザ(暴力団)、ゲイシャ(芸者)、フジヤマ(富士山)」。日本語の台詞が下手くそで聞いてられない。富士山をバックに蒸気機関車が走る場面から始まり、国際劇場の舞踊ショー、佃島や隅田川などの川べりの家々、鎌倉大仏、パチンコや銭湯、芸者の宴会、帝国ホテル、そしてエキゾチックな室内のセット。見せ場は浅草の松屋デパート屋上の遊園地だろう。写真にあるような地球の形をした回転遊具が銃撃戦のクライマックスで使われる。デパートの屋上が遊園地になって人々の憩いの場になっていたのも懐かしい。アメリカ人のギャングがみんな日本人の女を「キモノ」と呼んで情婦にしている。そんな外国人の情婦になっている女は日本人女性から蔑んで見られている。部屋で朝風呂に入りながら朝食を食べるシーンはなんだか奇妙だ。

富士山麓の蒸気機関車でアメリカ軍の武器が奪われる強盗事件が発生し、東京警視庁のキタ警部(早川雪洲)はアメリカ憲兵隊と協力し、ハンスン大尉(ブラッド・デクスター)と共に捜査に乗り出す。そして東京にやって来たエディ(ロバート・スタック)という男が友人ウェッバーの妻マリコ(山口淑子)を訪ねるが、ウェッバーはギャング一味に殺されていた。エディはスパイとしてギャング一味に潜入し、親分サンディ(ロバート・ライアン)に気に入られる。エディはマリコと次第に親しくなっていき、ギャング一味の強盗に加わるが、やがてスパイだとバレてしまう。宝石店強盗に押し入り、日本の警察にスパイのエディを殺させようと小細工したサンディだったが、逆に失敗してデパートの屋上に追いつめられる。

宝石店での影を使った演出は面白いが、気を失ったエディを警察に撃たせようと小細工しているうちにサンディが逃げ遅れるのはちょっと間抜け。最後の屋上遊園地の回転遊具の見せ場以外は、あまり見るほどの価値はない。当時の東京の町の情景や風俗が楽しめる珍品。


1955年製作/アメリカ
原題または英題:House of Banboo
配給:20世紀フォックス

監督:サミュエル・フラー
脚本:ハリー・クライナー、サミュエル・フラー
製作:バディ・アドラー
撮影:ジョー・マクドナルド
美術:ライル・ウィーラー、エディソン・ハー
音楽:リー・ハーライン、ライオネル・ニューマン
編集:ジェームズ・B・クラーク
キャスト:ロバート・スタック、ロバート・ライアン、山口淑子、キャメロン・ミッチェル、ブラッド・デクスター、早川雪洲
☆☆☆3
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