さて、あいにくの雨模様だったので、出雲大社に行く前に八重垣神社へ。八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治後に、素戔嗚尊(スサノオノミコト)と櫛名田比売(クシナダヒメ)または稲田姫(イナダヒメ)はこの地で結ばれたとの伝承があり、出雲の縁結びの神社として有名。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」
出雲に降(くだ)った須佐之男命(スサノオノミコト)が櫛名田比売(クシナダヒメ)を妻とする新婚のうた。妻を籠もらせるための八重垣をつくろうよ、という意味で、古事記に出てくる日本最古の短歌とされている。
境内の神木のあちこちに立派な男根の石像が鎮座していた。夫婦椿もあり、夫婦円満のご利益もありそうだ。小さな森の中に鏡の池があり、和紙に硬貨を乗せて池に浮かべ、それが沈むまでの距離と時間で縁を占う「縁占い」がある。朝ドラ「ばけばけ」でも描かれていたが、雨の中たくさんの和紙が池に沈んでいた。

そして出雲大社へ。旧暦の10月(新暦では11月から12月頃)に出雲地方に全国の神々が集まる月、「神在月(かみありづき)」と言われ、全国では「神無月(かんなづき)」と呼ばれる期間にあたる。全国にいる八百万の神々が、他の地域に留守神様を残して島根県の出雲に集まるのだ。今年の神在祭は、11月29日夕刻から12月6日夕刻だという。少し早かったために神在祭の神事は見ることができなかった。
まずは稲佐の浜へ。全国の八百万の神々をお迎えする神聖な浜。国譲りや国引きの神話ゆかりの地でもある。弁天島には、海を司る豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)が祀られている。この稲佐の浜の砂を出雲大社御本殿の後ろにある素鵞社(そがのやしろ)に納め、代わりに出雲大社の砂を持ち帰ると御利益があるとも言われているので実行してみた。冷たい風が吹きすさぶ浜辺の中でビニール袋に砂を入れて、出雲大社の素鵞社で砂を交換して持ち帰った。

出雲大社は「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」、「だいこくさま」を祀る。『古事記』に記される国譲り神話では、大国主大神が高天原の天照大神(あまてらすおおみかみ)に国を譲られ、そのときに造営となる壮大な宮殿が出雲大社の始まりとされている。
境内には「因幡の素兎」の神話にちなんでウサギの像が随所にあった。
参拝は二礼二拍手一礼ではなく、出雲大社では二礼四拍手一礼となっている。
横手にある神楽殿の注連縄が巨大で驚く。
表参道の出店には、「出雲そば」と「ぜんざい」の店が建ち並ぶ。「ぜんざい」は出雲が発祥の地だと聞いた。旧暦10月の「神在祭(かみありさい)」で振る舞われていた「神在餅(じんざいもち)」に由来すると考えられているそうだ。


長くなってしまったので、その4に続く。
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