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2026年04月17日19:58

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「テレフォン」ドン・シーゲル〜人間爆弾の秘密の工作員?〜

ドン・シーゲル監督、チャールズ・ブロンソン主演の米ソ対立時代でKGBとCIAの両組織が出てくるスパイ・アクション映画。チャールズ・ブロンソンはKGBの工作員で、寒くて息も白い極寒のモスクワから始まる。

「最も有能な工作員(スパイ)とは、自分を工作員だと知らぬ人物だ」とKGBの幹部がボルゾフ少佐(チャールズ・ブロンソン)に言う。「自分が工作員だと知らなければ、工作員であることを隠し通すことが出来る」。そんなことが可能なのか?米ソ冷戦時代にKGBは、「テレフォン作戦」と名付けたスパイ工作活動で、54人のソ連に留学した民間のアメリカ人に薬物催眠をかけた。そしてある言葉のフレーズを聞くことで、爆弾を持って破壊活動をするように催眠術をかけたというのだ。アメリカでは次々と自爆テロ事件が起きていた。車や水上ヘリで施設に施設に突っ込み爆発する事件。時代は米ソ緊張緩和へ向けて動き出していた。そんな時に、昔の「テレフォン作戦」による破壊工作が始まってしまったのだ。その「テレフォン作戦」の自爆工作員の名前が書かれた手帳が、ある男に盗み出された。ソ連のタカ派のダルチムスキー(ドナルド・プレザンス)が米ソ関係悪化を狙い、一連の事件を起こしていた。次々と電話で、「森は美しく暗く深い。だが約束を果たし、眠りにつくまでに道はまだ遠い…」というロバート・フロストの詩の一節を男が言うと、普通の市民である工作員たちは、夢遊病者のように虚ろになって、爆弾を抱えて基地や軍事施設へと突っ込んでいく。ただ時代は移り、アメリカの軍事機密は別のところに移動していたり、基地は別の建物になっていたりして、その破壊活動の意味はあまりなかったりするのだ。CIAも普通の市民の謎のテロ活動に、「目的はなんだ?」と頭を悩ませていた。

ボルゾフ少佐は、完全記憶の持ち主。手帳に書かれている名前と住所を暗記し、単身アメリカに渡り、一連のテロ事件を止めさせ、ダルチムスキーを殺害する使命を言い渡される。ボルゾフ少佐のアメリカでの活動を補佐するのは、美女のバーバラ(リー・レミック)。ボルゾフの指令を受けて人も殺すが、実はCIAの工作員で、ボルゾフが任務を果たしたら、殺して始末すことをKGBからもCIAからも言われていた。ボルゾフは、なんとかダルチムスキーを見つけて殺害。しかし、バーバラはボルゾフを殺さず、二人で逃げることにする。そしてまずはホテルへ、向かうのだった・・・という終わり方。

派手なアクションはあまりなく、薬物催眠で一般市民による自爆工作員のテロが発動するという仕掛けは面白いが、盛り上がりに欠ける。今見ると、滑稽で長閑でもあるサスペンス。過去に仕掛けられた人間爆弾が手違いにより現代に甦るという滑稽さ。過去の悪意は簡単には葬れない。ただ、それぞれの人物描写も浅く、緊迫感に乏しく面白味に欠ける。



1977年製作/102分/アメリカ
原題または英題:Telefon

監督:ドン・シーゲル
製作:ジェームズ・B・ハリス
原作:ウォルター・ウェイジャー
脚本:ピーター・ハイアムズ、スターリング・シリファント
音楽:ラロ・シフリン
キャスト:チャールズ・ブロンソン、リー・レミック、ドナルド・プレザンス、タイン・デイリー、パトリック・マギー、シェリー・ノース、ジョン・ミッチャム、アラン・バデル、フランク・マース、ロイ・ジェンソン、ジャクリーン・スコット
☆☆☆3
写真引用コピーライト1977 Turner Entertainment Co. All rights reserved.
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