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2026年04月16日21:41

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「骨までしゃぶる」加藤泰〜遊女たちの戦いの物語〜

これは遊郭で「骨までしゃぶられる女たち」の闘争と奮闘、反逆を描いた政治的な映画だ。脚本は佐治乾。加藤泰監督が、アップとローアングルを多用しながら、 洲崎遊郭の松風楼”の主人松岡定一郎(三島雅夫)お徳(三原葉子)夫婦の極悪非道ぶりと菅井きんなど遊女たちを管理する側の冷たさが強調して描かれる。なかでも金勘定が徹底して描写される。三島雅夫がイヤらしい守銭奴ぶリを発揮。1966年東映モノクロ映画。

明治三十三年、お絹(桜町弘子)は十八歳の時、生活苦から遊女になった。その時の金の交渉が描かれ、遊女になってから着物や部屋を与えられつつ、その分借金が増えていくばかり。初日のご馳走かと思った鰻の代金まで取られる始末。稼いでも稼いでも借金は減っていかない仕組み。ある日、千代松(宮園純子)が廓を逃げ出して救世車の保護を受けた。この事件で遊女たちの意気が高まり、松岡夫婦にくってかかった。しかし監視は厳しくなり、莫大な借金の通帳を見せられ、その借金を返すために必死で働けと言われるだけ。

ある日、お絹のところに、甚吾郎(夏八木勲)という職人が客になった。甚吾郎は数回通ってくると、身受けするから夫婦になってくれとお絹に言った。しかし膨大な借金があり、甚五郎には身請けも出来ない。今度はお雪(桑原幸子)が逃げ出したが、捕まって縄で縛られムチで叩かれる厳しい制裁を受ける。ある日、お石(石井トミコ)という遊女は身体の一部を客のタバコで焼かれたあげくに外国に売られ、もと士族の娘お貞(久保菜穂子)は、愛想が悪いと客にしめ殺されてしまった。そんな地獄から、お絹は策略を練り、自ら怪我をして病院から甚五郎と救世軍の助けを借りつつ逃げ出した。法律の知識もお貞から教えてもらって戦った。そして、晴れて自由の身になり、幸せは自分たちで勝ち取るものだと、二人で生きていく決意をするのだった。

過酷に借金で縛られる遊女たちの戦いの物語だ。


1966年製作/88分/日本
配給:東映

監督:加藤泰
脚本:佐治乾
企画:岡田茂
撮影:わし尾元也
美術:鈴木孝俊
音楽:斎藤一郎
録音:中山茂二
照明:井上孝二
編集:堀池幸三
キャスト:桜町弘子、夏八木勲、三島雅夫、三原葉子、菅井きん、久保菜穂子、宮園純子、桑原幸子、小島恵子、沢淑子、石井トミコ、岡島艶子、砂川捨丸、島ひろし、平参平、横山アウト、芦屋小雁、芦屋雁之助、遠藤辰雄、穂高稔、リッキー・ダンカン
写真引用コピーライト東映
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