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2020年04月11日22:43

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追悼、大林宣彦監督

 この人から学んだものは映画のことだけではない。これだけの大監督でありながら、ぼくの知る限り、他人に対して横柄な態度を取ることはまったくなかった。この人から学んだのは、人としてのあり方である。
 もちろん尾道三部作は大好きだし『異人たちとの夏』には胸がキュンとなった。だから二十年ぐらい前、当時住んでいた浦安でこの人の講演会が開催されたときは万難を排して参加した。強く印象に残った言葉は、
「一人ひとりは話すととても優しくて親切なのに、大勢になると高圧的になったり犯罪的になったりするのは何故だろう」
 という趣旨のものだ。当時、そのことはぼくも同じ疑問を抱いていたので深く共感した。今はそれは同調圧力というのだと知っている。
 深く深く、冥福を祈る。
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