岩井俊二庵野秀明
◆前世紀から今世紀にかけての、或いは、誰しもの人生における草創期には必ず在る、美化もされない年月における裸体のリアルなのか。
◆イリュージョンからの解放。 ← ポストバブル期
◆マジンガーZもそのヒトにとっては真実であろうし、動物戦隊ジュウオウジャーもそのヒトにとってはリアルであるように、この時代のテクストもまた、そのヒトにとってはイリュージョンからの解放である。であろうか？タヨレル物語はもはやヨレヨレの時代、現実が模索される。しかしその現実も、クオテーション付きの現実、すなわち“現実”である。模索されるべき場所だ。
◆２つとも、現在の若手の作家の器用さに比べ、痛々しいまで映像言語の模索をしている感じである。岩井と庵野が活躍する90年代から00年前半、KornとLimp Bizkitがいた。この痛さが時代に合った。痛々しさがかなり在った時代なのである。 → 切り刻まれたグリッド
◆場所がない場所
★川の行き着く先にあるのではなく、それは貴方を取り囲んであるリアルなのであり、エッジには寧ろ、貴方が期待するなにかがある。場所のない場所を待っている。
★
◆岩井俊二
★本質のない時代
★90年代から00年の初めのあたりまで、世界の終わりに向けるなかでの夢探し、という感じであるが、その後は、世界の終わりの後からの再生という感じ、或いは、そのふたつを行ったり来たりとしている感覚であるが、どちらにしても、“世界の終わり”というセンスがどのテクストにおいてもひきずられている。
★岩井俊二はどれぐらいリサーチしているのか？
★世の中はイメージである。本質も実存もない。少年たちはリリイ・シュシュを追う。そこには貴方が持つカラダはある。
◆庵野秀明
★神というイメージを造ったのはヒトでしかない。
★“タブー”とはイメージでしかない。
★『ラブ&ポップ』における援助交際をするという儀式。それはビデオによってイメージとなる。イメージ過剰の時代において、リアルを表示する。
★庵野は実際にシミュレーションをする。
★あらゆるモノガタリに抗う。
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