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2020年07月27日21:27

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《2020京都2》渡月

劇場が壊滅的である。これはイギリスウエストエンドの話。
伝統ある劇場は、その造作もクラシカルで、まるで生まれたての新国立競技場のようにシート間の密度が高い。空気の入れ替えも困難にあり、結果、今春3月から今冬12月まで、ほとんどのミュージカル劇場は扉を開けることがない。
見出しは《英劇場文化存続の危機》。年内に7割の劇場経営が倒産すると予想されている。
『レ・ミゼラブル』『マンマ・ミーア』『オペラ座の怪人』…大好きなミュージカルがロンドンから消えてしまうのか。考えたくないし、知りたくもない。
行ける時に行っておく。それがすべてペンギン

(京都2)承前
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中学時代の修学旅行が京都・奈良。
記憶にあるのは、誰が好きなんだというマクラ投げのあとの宴と奈良公園の鹿。それに、手のひらを合わせて「幸せ」なんてほざいていたどこかの坊主と、どこかの寺の屋根に傘を忘れた大工の話。
もっと真剣に修学すれば良かったと京都に来るたびに思うけど、真剣に修学旅行をこなす中学生なんてクソくらえ。
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《天龍寺》
世界遺産。果たして行ったことがあるのかなかったのか。
雲龍図を見上げて40数年前の記憶をあぶりだす。
答えはないが、何となくデジャヴュ。ただ、いま目に映る雲龍は加山又造、渾身の力作。
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《野宮神社》
日本最古(自称)の黒木鳥居。そして絨毯苔が見どころ。
苔の方は祇王寺で十分堪能しているので、遅ればせながら嵯峨野巡りのご挨拶。
参拝への行列は縁結びを願うカップルたちに湧いていた揺れるハート
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《渡月橋》
歩行渋滞のない夢のような環境の渡月橋。
ランチタイムに寄ったレストランのおねえさん。見事なホスピタリティと客裁きで満席の時間をこなしていた。
インバウンドに溢れていたであろう、つい半年前も同じようなアクティブさで仕切っていたのだろうか。きっと、今ならではの笑顔だと断言する。
美味しいカレーライスをありがとうるんるん

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『若冲誕生〜葛藤の向こうがわ〜』(福田美術館)
昨秋オープンしたばかりの福田美術館は、コロナで会期変更となり、この日が楽前前日。
なんとか若冲に間に合った。
乗ってきた自転車の留め置き場所を係のお姉さんに尋ねると、
猫「空いていますので、どうぞ、身障者用の駐車場に置いてください自転車」と、Go Toな人に対して笑顔の歓迎。
お馴染みとなった時間指定入館券でゆったりとした鑑賞がここでもできる。
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名品『蕪に双鶏図』ひよこ
超絶技巧の初期的作品。ここが上野なら、或いはコロナ前のオールカマーな鑑賞体制なら、この作品の前にたくさんの耳目が集まっただろうが、ここではそれほど多くの客を引き付けていない。
それよりも、我々の知らない若冲に、インテリジェンスな鑑賞客が集まっている。
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例えば、この屏風の前に立つと、後ろからカップル男子や大学教授然とした初老の旦那から、若冲の筆使いや墨の濃淡に至るまで、連れに対して自信満々にガイダンスを加えていた。聞き耳を立てて、若冲の深みを味わう神奈川県民。
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マイベスト若冲が、この掛け軸2幅。『鶴図』『馬図』ハート達(複数ハート)
超絶の鶏足よりも、シンプルな若冲が好き。
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オマケは靴職人・串野真也作品。『若冲筆:inspire by 瓦に雄鶏図』ブティック

展示室は2フロア2室。60分ほど堪能し、レンタサイクル510号車のカギを解くと、サドルが少しだけ濡れていたような。雨なんて、美術館にいる間に降るもんだ。
さて、嵯峨野はこれぐらいでおしまいにする。
世話になった自転車をトロッコおじさんにお返して、嵯峨野線に乗って河原町へと向かって行こう電車
(つづく)



チューリップクラスター舞台モリエール、ワクチン登場まで無観客
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