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2020年07月03日23:56

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新譜之雑談帖(その666)―ストラヴィンスキー『火の鳥』ピエール・ブーレーズ/ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団

最近は比較的最近に没した(或いはまだ存命の)演奏家の録音が、本来の録音元から再発されるのではなく、別のレーベルから発売される例(所謂ヒストリカル系を覗いて)をちょいちょい見かける様になりました。

今回ダットンが、ブーレーズがコロンビア時代(現在のソニー・クラシカル)にニューヨーク・フィルと録音した、ストラヴィンスキーの火の鳥(おまけにメータの「春の祭典」)を出す、と聞いてへえと思ったのですが、某音盤屋サイトでその告知の写真を見て、昔話を思い出しました。
と申しますのは、昔々(こればっかり)、この音盤の国内盤が発売された当時、ジャケットのレイアウトに文句を付けた人が居りまして。曰く、国内盤の発売を楽しみしていたが、実際に発売されたものを見ると何か違和感がある。良く見ると(当時のCBSソニー)の商標マークを無理に載せているし、海外盤と字体も異なっている。折角のデザインがぶち壊しだ。なんでこんな事をしたんだ、レコードはそのジャケット・デザインも買っているんだ、とと云った趣旨であったかと。

これは当時の某レコード芸術誌の読者欄の投稿でしたが、まあそんな事を云ってもなあ、というのが当時のわたくしの感想。で、今回のダットン盤を見てみると、これはもうダットンのマーク(とSACDである旨の表記)がドン、と載っていて、抑々のジャケット絵はちょっと窮屈そうになって居りまして。
この投書の主が幾つぐらいの人だったか記憶にありませんが、当時高校生だったわたくしよりは年上の人だった筈。わたくしも今や還暦過ぎのぢぢいですから、もう70を超えているのではないか、と思いますが御存命でこれを見たら、それこそ血管がブチ切れる程激怒したのではないか、と。

演奏自体に瑕が付く訳ではありませんが、昔はそんな事に拘る人も確かにいたなあ、とちょっと昔を思い出した次第です。

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