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2018年10月26日23:38

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蜻蛉日記全注釈(上)(下)

日本古典全書(朝日新聞)版で『蜻蛉日記』を読んでいる。
一昨日までに「上巻」部分を読み終えた。
『蜻蛉日記』には、過去に何度か手を着けたことがあり、また所々を拾い読みしたこともあったが、まだ通読はしたことがなかった。文庫版だと、現代語訳や注解のついた本は、2冊(角川文庫新版)や3冊(講談社学術文庫版)に分かれている。1冊にまとまっているもの(角川文庫旧版・岩波文庫版)は、文字が小さい。というわけで、なんとなくシックリとこないところがあった。

読んでいる日本古典全書版は、吉祥寺にある古書店「よみた屋」で100円で売っていた。選書のサイズで240ページほどと手軽であり、簡単な語釈くらいしか載っていないものの、文字は大きい。
ということで、細かいところは気にしないで、ただ本文だけを読み進むようにして、上巻を読み終えた。この調子ならば、通読が出来そうである。

「細かいところは気にしないで」読むようにしていても、やはり気になるところはある。そうしたときに参考となるのが次の本だ。

柿本奨『蜻蛉日記全注釈(上)(下)』日本古典評釈・全注釈双書 

角川書店から1966年に出された本。
ちなみに、当時の定価とページ数は以下のとおり。

上巻:定価=11,550円(本体11,000円+税)、536ページ。
下巻:定価=10,290円(本体9,800円+税)、498ページ。
https://www.kadokawa.co.jp/product/199999761005/
https://www.kadokawa.co.jp/product/199999761006/

消費税が5%(笑)。通常の版本としては品切れのようだが、最近では「プリントオンデマンド版」というのが出ていて、こちらの定価は上巻・下巻ともに16,200円(税込み)とのこと。
https://store.kadokawa.co.jp/shop/g/g201111000115/
https://store.kadokawa.co.jp/shop/g/g201111000116/

出版社の紹介文には、次のように書かれている。
「宮内庁書陵部蔵本を底本に20余の諸本により本文を整定。整った本文が伝わらないために難解視されていた本作品に信頼できる校異を提供する。注釈には用語例を豊富に掲げ、解釈の根拠を示した。収録:上・中」

要するに、すごい本なのだ。たまたま近くの図書館にあるので困らないが、家に置けるような本ではない。古本屋でも、あまり見かけない。

と、先日(10月21日)、やはり吉祥寺の「よみた屋」をのぞいてみたら、店頭の廉価本のところに、不運にも『蜻蛉日記全注釈(上)(下)』があった。「いや、こんな本は家に置けない」と思いつつも値段を見ると、不幸なことに「上下2冊600円」(笑)。
ついに買ってしまった。2冊で600円なりに古ぼけているところはあるが、読むには困らない。というわけで、図書館に行かずとも「全注釈」が読めるようになってしまった。

更に、今日、不幸なことがあった。
荻窪の「ささま書店」に寄ったら、「全注釈」の綺麗な本が上下2冊で200円で出ていた(涙)。こういうことがあるから、古本屋めぐりは悲喜こもごもと思いつつやめられない。
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