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2013年11月07日21:26

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秋をいかに思ひ出いづらむ

「冬になりて、日ぐらし雨降り暮らいたる夜、雲かへる風はげしううち吹きて、空晴れて月いみじう明かうなりて、軒近き荻をぎの、いみじく風に吹かれて砕けまどふがいとあはれにて、
秋をいかに思ひ出いづらむ冬深み嵐にまどふ萩の枯葉は」

「更級日記」より

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昨日に続いて更級日記。
ぺらぺらとページをめくっていたら、「冬になりて」という言葉に眼が留まった。
今日は「立冬」とのこと。
関東地方では朝から「雨降り」の天気だった。
昼過ぎには雨こそやんだものの、曇りは晴れず、月は見ることはできなかった。
(場所によっては、三日月と金星が観えたとのこと。)

最近、「秋が短くなった」と言う人がいる。
夏の残暑が厳しく残ったかと思うと、急に寒くなる。
日本らしい風情を楽しむことができる秋の期間が短くなっているのではないかと。
(気温変化などのデータに基づいて、そのように言う人もいるようだ。)

「秋をいかに思ひ出いづらむ冬深み嵐にまどふ萩の枯葉は」

冬らしい季節が深まり、強い風に乱れ散る萩の枯葉は、過ぎ去った秋のことをどのように思い出しているのだろうか。

短い秋の中で、何か秋らしい思い出を作っただろうか。
先日の川乗山への登山が、秋の思い出といったところかなぁ。

■廃道を降る−川乗山
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1914195899&owner_id=2312860

■この部分の現代語訳
http://ncode.syosetu.com/n0981bj/51/

■更級日記(全文)
http://www.asahi-net.or.jp/~kc2h-msm/pbsb/sarasina.htm
http://www.takachiho.ac.jp/~eshibuya/sara1.html
http://www.sarasina.info/sara-text2.htm
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