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2014年07月01日22:58

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詩『ニガゴリ』


いいかがんにしてくれ!

「大〜きくなったの〜ぅ」と
頭を抑えつけて毛並みの揃った髪をグチャクチャにしてこれ以上背ぃが伸びないように唱える呪文!

伯父さんはデカいからいいけど、僕は前から5番目だからどうせチビ助
どうせ、伯父さんが本気で「大きくなった」と思ってないってことはすぐにバレる。

ごった返す台所での夕食時、
いとこ勢ぞろいで大食い競争。
伯父さんは監視役。
「昭く〜ん、ご飯ば代えろよ〜、沢山食べんば大きゅうならんぞ〜ぅ」
ほうら。ボロを出した。

タックンは僕よりデカくて頭もいい。
ということはお代わりを沢山したからなのか?
ヒサボンは背ぃは変わらないけどハンサムだぞ。
ヤッパリお代わりの仕業か?
僕もカレーなら5杯はいけるぞ。
でも伯父さんとこのカレーは甘すぎる。

えぇい、テッちゃん、何で食事中に走り回る!?
僕は今、ニガゴリの苦さを物ともしない男であることを証明するためにどうしたら苦い顔をしないで食べる事ができるかを検証中なんだから邪魔しないでくれ!

あ、タックンがニガゴリをガツガツ。
しまった!先を越された。
しかし、ヒサボン、
「ニガゴリは苦くて不味い」
と、禁句をほざいた。正直すぎる!
今のうちに沢山!
ヤバイ!苦い。
すかさず伯父さん、
「昭く〜ん、ニガゴリの旨かろう?」
そんなワケないでしょ
「あ、はい。」

僕はウソつきだった。


※ニガゴリ=ニガウリ≒ゴーヤ

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