ここ数年、そう、あの3・11以降、スタジオジブリが発行している小冊子「熱風」を定期購読しています。 毎回「中国経済」や「アジア経済」、「コンプライアンス」や「青春映画」など、方向性をいっさい問わない幅広い特集を組んでいるので、面白く読んで
クリント・イーストウッド監督の最新作「アメリカン・スナイパー」は、時々「ハートブレイク・リッジ」や昔の西部劇っぽい活劇要素が顔を見せはするけれども、その一方で、戦争と戦争に身を投じた人間を冷徹に見据えて描いており、極めて優れた人間ドラマと
念願叶って、仲代達矢の芝居を観ることができました。 お題は「死の舞踏」。「令嬢ジュリー」のストリンドベリの作品で、共演は白石加代子と益岡徹。リーディング形式のため、小道具は出演者が座る椅子と、最後に出てくる棺桶のみ。シンプルですがズシンと
亡くなった方を悼み、弔う人の物語というと、どうしても「おくりびと」を連想してしまいますが、「おみおくりの作法」は、鑑賞前の予想を大きく裏切る(良い意味で)衝撃的な作品でした。 その衝撃はあのラスト一分間から来るものが大きいのですが、未見の
今日、渋谷シネマヴェーラで岡本喜八監督作品「英霊たちの応援歌 最後の早慶戦」を観てきました。 太平洋戦争末期、戦場に駆り出されていった多くの学生達の姿を追った群像劇です。 正直、一連の岡本作品の中では出来のいい方ではありません。ロケのシー
今日、セブンイレブンでチケットを発券してきました。 仲代達矢主演の朗読劇「死の舞踏」です。演出は小林政広。 実は私、今まで仲代さんの芝居をナマで観たことがないんですよねえ。昔から大ファンなのに。昨年の「バリモア」もなんだかんだで見逃してし
「がきデカ」で知られる山上たつひこの初期作品「光る風 完全版」を読みました。 想像を絶する内容で、とにかく驚きを禁じ得ませんでした。本作発表当時の山上は二十三歳だったそうですが、今、同じ年代の新人作家がこういうのを描いても出版する会社があ
昨日観た「はじまりのうた」のせいでゴキゲンな気分が抜けず、その余韻を駆って午前中は「ONCE ダブリンの街角で」を、午後は「ジャージー・ボーイズ」を観てました。 この二本、タイプはまったく違うけれど、実はどちらも音楽映画というよりは「みんなで
あまりの幸福感に、涙が止まらなくて困りました。なぜなんだろう? 「ONCE ダブリンの街角で」のジョン・コーニー監督の新作「はじまりのうた」、心にしみる傑作でした。音楽にはてんで疎い私ですが、こういう音楽映画は本当に大好き! メジャーになった
明日から訓練なんで、立て続けに書いちゃいます。 浅野忠信主演の「地雷を踏んだらサヨウナラ」。 1973年11月、内乱のカンボジアで消息を絶った戦場カメラマン・一ノ瀬泰造の物語です。 公開当時、この作品を観た友人にこんなことを言われ、愕然と