昨日観た「はじまりのうた」のせいでゴキゲンな気分が抜けず、その余韻を駆って午前中は「ONCE ダブリンの街角で」を、午後は「ジャージー・ボーイズ」を観てました。
この二本、タイプはまったく違うけれど、実はどちらも音楽映画というよりは「みんなで音楽を創る」物語だったんですね。
「ONCE」で何よりも圧巻なのは、ストリート・ミュージシャンの「guy」とチェコからの移民の「girl」が楽器屋に置いてあるピアノを使って「Falling slowly」という曲を作り上げて行くシーンでした。
最初はギター一本で演奏されていたのが、途中からピアノが入り、そしてコーラスが入ることで、「曲」は「音楽」に変わっていくのですね。まさにマジックのような時間!
「ジャージー・ボーイズ」では、「恋のヤセがまん」という曲がビリー・ワイルダーの暗い社会派映画「地獄の英雄」をきっかけに生まれる件りがケッサクでした。
また、作曲の天才、ボブ・ゴーディオがフォー・シーズンズに新メンバーとして加入するシーンでの見事なセッションは筆舌に尽くし難い素晴らしさで、何度観ても心が躍ります。歌にピアノが加わり、そこにベースとリードギター、そしてコーラスが被さって見事なサウンドが形成されていくプロセスの高揚感といったら。
音楽を前面に押し出した映画やミュージカル作品が感じさせてくれる躍動感と興奮は何物にも代え難いものがありますね。特に何人もの人が集まって心地よいハーモニーを生み出して行く音楽映画は。
天気はすっきりしなかったけれど、二本の映画のおかげで気持ちのいい週末を過ごせました。
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