「此卷古來名のみありて本文なし。蓋し此卷に源氏逝去の事を書くべきなれど、前卷既に紫の逝去につきて哀をつくしたれば、作者故[ことさ]らに、更に一層の傷心事を寫すことを避けて、只卷の名によりて源氏の逝去を知らせたるならんといふ。さて前の幻の卷と
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