「当選するなら、どの党だっていい」
ーほとんどの候補者のホンネを探るとこんなものー
今回の選挙で面白いのは
「当選するなら、どの党だっていい」
という声が、もう、あっちこっちでミエミエになっていることですね。
候補者が(かなり率のいい)職業だから政治家を目指す、と考えていることを臆面もなくヌケヌケと見せている。
ミエミエで、ヌケヌケで、一体なんなんだ、これは。
政治家とは、こんな、無定見なものなのか。主義主張より「なんでんかんでん」バッジが欲しいとは、あきれるほどの現金思想、それが普通に進行しているのが、今回の選挙のようです。
合理的と言うのは、行き着くと予想もつかない現金思想を呼び込むのです。
○
鹿児島の自民党元農水相の娘さんがいます。
自民党の前職がいるから、立憲から出馬したというのだが、これはあまりにわかりやすい無節操。親子、二股選挙。元々、現実主義者の多い土地柄だが、それにしてもあきれるばかりの鹿児島県。尾辻パパには、はい、あきれました。たとえば、予想されるギリギリの総理指名選挙になったら、ちゃんと投票できるのだろうか。
「おい、石破に入れんかい」
とヒジでついたりしないかな。
自民党を目指していた候補に、
「それなら」
と、野田氏が声をかけたらスーッと乗ってきたという。誘う方も、誘う方だ。どんな事情があろうと、野田氏の無定見さには驚かされる。
○
「いちど政治家になって、バッジをつけると、やめられないんですかね」
元新聞記者の人が、自民党の秘書を長い間、勤めた人に質問しました。自民党本部にもいた人です。
「先生と呼ばれる気持ちよさなんですかねぇ」
(ハゲー、デブー)の豊田真由子議員の顔が浮かんだ。
「落選されても、続けようとされますよね」
「大半の方がお辞めになろうとは思わない…と申しますか、辞めたくないというのが実際でしょう」
「どうしてなんでしょうか」
「ここだけの話ですが、うーん、一言で言えばなんともトクな職業なんでしょう」
「直接の歳費2千5百万、さらに関連経費を集計すれば5千万です」
「それで先生と呼んでもらえる、一度やったら辞められないでしょうね」
「きわめて率のいい職業選択ということなんでしょうか」
「そうなりますか。二世議員もその延長ですよ」
○
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では、その効率のいい職業を目指してどんなことが行われているのか。
「20日投開票の参院選では、国会議員経験者らが所属政党を変えて立候補する「くら替え」が目立っている」(Yahooニュース)
という有様。ほら、言う通りでしょう。なにがなんでもの鞍替え出馬。自民党から、立憲に。立憲から他党に。看板を書き換えて立候補。看板さえあれば、どんな看板でもいいと思っていることがここでもわかります。
維新の音喜多氏などは書ききれなくて経歴欄がはみ出すんじゃないか。人によって、
「今回は、維新からの出馬です」
とわざわざ変更のアナウンスがされるほどです。
鹿児島のあの候補も、いわば鞍替えです。
��椅子取りゲーム。
その様子は人を泣かして自分が大よろこび。まさに連続する欲望ゲーム、椅子取りゲームをそのまま再現している候補者選びなのでしょうか。そうすると、
「さあ、なんでもやっちゃうぞ」
体当たりで「椅子」を目指す人が殺到します。中には、それを引き換えに他のものを要求する政治家も現れます。国民民主の玉木さんですね。
(今回は参院ですが)小選挙区制で党の力が強くなりすぎた弊害が出てきていると言われています。それは(個人ではとうてい当選できない。党に気に入られるのがまず先決)という権力の集中による政治の歪みです。
しかし、まあ、国を変えるにはエネルギーが必要とは言うものの、欲望ゲームのようなところから生まれてくるエネルギーはいかがなものかと思うのです。そこには、極端な現世利益の人たちがつくる行進しか生まれないのかなあ、と思うばかり。
今回の行進の先頭は(非改選議員だが)、鶴保議員ですね。あの面の皮の厚さは、欲望ゲームのまさにヒーロー像。(予想される)自民党大敗の代表として、立派に役目を果たせそうです。
(えーと、彼の発言について「単なる言い間違えじゃないか」という人は誤り。分析ができない人です。常に自分の利益と言う視点からものを見ているので、あーなるのです。そもそも自分が関わる施策に花を持たせたトークがモトなわけです。我が田に水を引いたのです。ひどいものだ)
○
さてさて、今回の「右スイング」です。これ欲望ゲームを延長させた選挙構造の結果、生まれたものと考えています。なにしろ
「当選するなら、どの党だっていい」
という人たちの先頭を行く現象です。浮いている票が安倍ゴースト。それを目指して撒餌(まきえ)した、というのがほぼ真相。値引きクーポンを、安倍ゴーストの頭上に振りまいたのです。
そうしたら「こんなん出ました」状態です。
「右スイング」は、そもそも欲望生まれ、欲望育ちで、放っておくとはなはだ危険なもの。いちばん簡単な話、
「あなたや、わたしのために政治家になりたい」のではなく、
「自分の欲求のためになりたい」のです。
その人たちにとって、いちばん正しいのは当選すること。あとは焼け野原で、いいのかもしれません。ひどいでしょ。
さあ、どうしたらいいものか。素直に言えば今回は手の打ちようがないほど、崩れかけている。
少し崩れさせようか。そうして、更地にして組み直そうか。というのが正しい選択のような気がします。
最終予測 自民党 38議席
(選挙区) 28議席
(比例区) 10議席
○ここまで自民苦戦が伝えられると保守バネが相当に働くと思います。
○で、やや持ち直して38議席です。しかしこの数字は扱いが難しい。
○まさかの続投もあるし、連立も多様なカタチが見込めます。
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