虹がかかっている。自由が丘から目黒通りに向かう道、なだらかな上り坂の頂点にあたる空に虹は浮いている。けれど道の両側には建物が迫っていて、ビルの壁で両側を切り落とされた虹はちっぽけな八つ切りの姿になっている。虹のかけらになっている。「お前の
いまメジャーでは、突然の魔球の出現にわいているらしい。 それは、大谷の投げる横に大きく曲がるボール。以前のスライダーの倍ほどの曲がり幅があり、切れ込むように曲がっていく。流れるように曲がるのではなく、グィーンと切れ込んでいく。まずそこが新
だいぶ前、まだ母親が生きていた時の話です。「もうダラシがなくてしょうがないんだから」 とか言いながら、うちの母親は、よーく下の言葉を口にしていました。生活に締まりのない女性(ひと)、たとえば午前中ずっと寝ている奥さん、何かとダラシのない奥
◯2006年10月13日の日記、再掲載[汚れちまった青春ー9](馬太男がとっても人気が高いのでもう1編、書きます。書かせてください。エロがないけどごめんなさい) ぼくらは高校2年で修学旅行に行きました。北海道です。前線座事件から2年たっています。あの18
2006年10月12日の日記、再掲載[汚れちまった青春ー8] 実は「モー嬢」の加藤には、この前の話しがあるのです。 加藤は、もっともっと前から次々に持ちかけるのですが、ぼくは「まだまだ、甘い」と相手にしていなかったのです。 ところが、暗闇にまぎれて
えーと、まもなく5月でして、まことに偉大な方がなくりまして一年です。「一周年おめでとうございます」を大きな声で言いたくなったなあ。 そのめでたい方の名は上島竜兵、えーダチョウ倶楽部の竜ちゃんです。芸に詰まっている様子がそのまま芸になる、(
夕暮れが夜になりかける1時間、すれ違う誰もが美しく見える淡い色合い、マジック・アワー。そのはざまのような時間の終わりに姿をあらわした黒いドレスの女。 夜は若い。ブロードウェイのミュージカルに誘い、振り返ると、もう女はどこにもいない。 幻の
○2006年10月24日の日記再掲載 コブのおじさんは、山車(ダシ)の梶棒を握りながら、ゆっくりゆっくり歩いています。綿の洗い晒しのニッカボッカにランニング姿のコブのおじさん。夏の日ざしは強くて、その首スジの右側、リンゴ大のコブをてらてらと光らせて
西部の荒野を、西部の町を、風が吹く。ヒューン。風を追うように、球形の枯草が転がっていく。 球形の枯草は時には1メートルを越える大きさのものもあり、網目状のスカスカの風体で、枯れ枝の網目越しに風景が見える。そこから、植物がもはやしがない風の
ぼくの落語論6 えー、物事のキッカケとは、なかなかわからないという話です。 特に、これが、人気となるとますますわからない。人気とは、人の気ですからね、風で動く、陽気で動く、言っちゃあ悪いがときどき金で動く、こともある。 昨日まで人気だっ
ジーッ、照りつくような不忍通りをリヤカーがゆっくりゆっくり進んで行く。それもその筈、前後(まえうし)ろに老夫婦が取付いて、後ろの女性ときたら姉さん被りでとても今どきの人とは思えない。「稲荷町の師匠、どちらへ」「おう、お前さんかい。声をかけ
汚れちまった青春10 社会科篇 ぼくは学校を出た後、就職をせずにブラブラしていた。風に吹かれていた。 親は戸惑っていただろう。なんとか学校を出したのだけど、一体どうしたものか。それが、数ヶ月続いた。春の風に吹かれ、夏の風に変わりはじめていた
注:2012年3月26日の日記の再掲。 「ぼくの落語論5」で江戸の話をしまして、ひとつ江戸前の極致をお伝えしようと再掲。後半部です。作は明治、作者は河竹黙阿弥。いろいろな視点の江戸前がありますが、町の子の姿に生きる江戸前が見事に伝わります。 これ
えー、春ですねぇ、春といえば、紛(まぎ)れもなく4月。 この4月、ボブ・ディランのノーベル賞受賞後2度目の来日コンサートがはじまるようで、人気も上がっているそう。「これが最後」という街の噂も追い風になっているらしいよ。最後とは、なんとも切な
責任者ッ出てこい!(客席、ドッカーン。) この絶叫がそのまんま芸だっていうんだから凄(すさ)まじい。 人生幸朗・生恵幸子の夫婦漫才。相方の生恵幸子も達者なんですが、人生幸朗の芸を超えた芸、人間そのものがおかしいのだからたまらない。眼鏡は絵
(2011年09月06日の日記 再掲載) オレさあ、世界陸上を見てたらやたら感動しちゃってね。 室伏、室伏、あれもう大変、オレはもう思い入れのあまり室伏のハンマーになりたくなっちゃったのよ。もしかしたら半分くらいなっちゃったのかなあ。 で、オレとい
注意書きです。 いよいよmixiが開けたので、原稿を整理し、本にしていこうと思い読み返していたらオモシロくて先に進まない。まいった。こりゃ時間がかかりそう。 とりあえず大まかな整理、中は5つのシリーズとその他となっています。1:汚れちまった青春
2006年09月05日の日記を再掲載したものです。当時とても好評でした。[ぼくのセンチメンタル・ジャーニー 1.江利チエミ] その日は、伊勢佐木町でしたたか飲んでいた。 盛り場のよくあるバーで、なじみ客でほぼ一杯というような雰囲気の店だった。その店の