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2025年04月24日03:26

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米騒動が自民をボカチンさせる(かもしれない)

 今の米騒動「二世議員がしでかした、大失敗から生まれた」という話をします。

 これがねぇ、ひどい話なんだ。ボロボロ。しょせん価格、米の価格というものは需給のバランスから生まれるもの。それが正しい。ところが、今度のこれは「人災」に近いものと思ってしまう、それくらい、ひどい。
 なもんで、兵庫もバカだが、宮崎も大したレベルだなあ、と暗然させられます。

            ○

「備蓄米の放出は、価格が下がるまで続けます」
 1993年の米騒動では、農水大臣の明快な答弁で一気に騒動を収めます。米の輸入も進め、(実際には煎餅の材料になったとされていますが)米が港に積み下される映像がテレビから流れます。「煎餅の材料になった」は、それだけこの手当が決め技になったことを証明しています。

「備蓄米を適宜、放出します。この備蓄米は後に買い戻します」
「大臣、それは価格を下げるという意味ですよね」
「価格を下げろ、とは法律に書いてありません。法律通りやりましょう。米の不足を補うのです」

 嘘だと思うでしょう。この前後二つの答弁の差。この答弁というのが「主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律」(略称:食糧法)についての応酬。しかし、(今回答えた)江藤農水大臣は「価格の安定に関する法律」という漢字が読めなかったようです。麻生さんクラスの方なんですかね。

            ○

 今回の米不足は、長年かけて生まれた収量不足であることは間違いないようです。
(だんだん減ってきてついにここまできちゃった)のです。
 だから備蓄米の放出だけでは解決は難しく、時間がかかるもの。それはわかります。けれどね、
「放出がはじまってもなお値が上がるというのは、どういうわけだ」
と言いたくなります。ただ一言、

「備蓄米の放出は、価格が下がるまで続けます」
と言えば少なくとも値上がりは止まったはずです。失政です。言わば切腹ものです。

            ○

 どうして江藤農水大臣は、効果を下げるバカげた答弁をしたのでしょう。漢字が読めなかったのです。そうとしか思えない。リッパだねぇ。
 農協、農業団体の顔がちらついて、広く国民の顔より
「もうひとつ農協の方が、エラク思えてきた。
 だから、江藤は、ヨイショをするのです」
(下げすぎない、米価がある程度で「高止まり」するようにヨイショをしたのです)。

 宮崎はねぇ、(極貧で生まれ育った江藤隆美の後継に息子の)江藤拓を選んだ。息子は(議員の子供で)極貧育ちじゃないから、貧乏人の気持ちはわからない。けれど利権の話はよくわかるんだ。
 これからして、変だよねぇ。
 だから、価格を下げるために放出はしない、という答弁を力強く高飛車に演説をした。いやあリッパ。あきれて、頭だけ下がります。価格は下がりません。

            ○

 日本人というのは「逃散」(土地を捨てる)はしでかさないが、「米騒動」は多発させてきた。鍬や鋤、掛矢を抱え、
「米、よこせ。米、食わせろ」
と米のあるところに押し入り、米を求めて大暴れしたものです。「打ち壊し」です。
 日本の歴史の中で、唯一政治を揺り動かした大衆運動といえるでしょう。

 甘く見てるね。江戸時代の話しじゃないよ。
「富山の米騒動」は大正末期の事件で、あっという間に日本中に広がりました。
「ちんは、たらふく食っている」
というムシロ旗で知られる「血のメーデー」も言わば「米騒動」のひとつです。

 日本では「米騒動」だけが唯一革命の兆しなのです。それを二世議員は見事に理解していない。みんな米には不自由していないと勝手に思いこんでいる二世ならではの想像力のなさ。
 これはねぇ、本人に「いろいろ付けたりしてみても治らない」のです。えー、薬も難しいのです。欠如ですから。

            ○

 学校給食が始まる時に、米かパンかで日本中がもめました。
 森鴎外みたいなのがいてね、「日本人は米食」を推す人たちが多かったようです。
 大騒ぎの中、天野貞祐(文部大臣)は、次のように答えを出しました。
「日本が、米のように弾性のない食品(すぐに需給の変化で変動し騒ぎになる)に頼りすぎることのないよう、パン食を次の国民である子供たちに教えよう。これは、国家100年の大系です」

 わたくしはねぇ、これを読みまして、いたく感動しました。
「こういう大人にならければいけない」
とひそかに誓ったものでした。「ひそかに」ですから、今日の今日まで、誰にも言ったことはありませんでした。

            ○

 ひそかに誓ったぼくは、江藤拓をこころの底から怒るのですよ。あまりに了見が低い、低すぎる。
「お前なあ、天野貞祐の爪を煎じて飲め」
と言いたいわけです。
 
「米という弾性のない食品という特殊性についてはここですぐ解決できることではない」
「安すぎる米問題がことの根源で、米不足はそこから解き明かせねば長期的解決にはならない」
などなど言うのでしょう。よしなさい、あーた。あーたの言うことは、米騒動を止めてから言い出すことで、何もできずにエラそうはいけません。

「酒は買うべし、文句は言うべし、くらいのことは、この次郎長も知っている」
「さあ、一杯、やっておくなさい。そして、飲みましたらひとつ話を聞いてやっておくんなさい」
と(広沢虎造のように)まずやることをやって、それから意見を言うのです。
そうでないあなた、あなたは、つまり何やらが低くて、やることもケチなのですね。

         ○

「米騒動」は唯一、政府転覆の兆しです。分かってないのかなあ。やもすりゃ、全国に大塩平八郎が出てくるよ。
 自民党が「打ち壊し」に会うことになるよ。
「消えるよ、消えるよ、、(息を)プッ」
「そら、みたことか」
 落語「死神」のラストです。
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