トランプは、一応アメリカ議会の規定により2期で終わりになる。中間選挙が2年だから、どんなことがあっても2年辛抱さえすれば、
「ま、なんとかなるさ、先は見えてくる」
というのが(トランプに悩む人々のとっての)こころやすらぐ目安だった。だが、それが熱烈なというか狂信的なトランプ・マニアの人たちから、
「間を置いての2期だから、もう1期やってもいいんじゃないか」
という声が出ているので、みんな
「ゾーっ」
とした。うーん、「うなる病人、助からない」とはいうもののたまらずうなった。
一種の改憲なのだが、やってやれないことはないらしい。
となると、ドナルドよ。
習主席、プーチン大統領、トランプで改憲トリオを組むことになる。まさか、まさかと思った大虐殺(なんて古いギャグ)。
習主席、プーチン大統領、が退場しない限り戦いに挑みたがるのがトランプでしょう。
「俺が、俺が、俺が」の三つ巴。
あーあ。
この陣形で、答えは出るか。どだい無理。これは改憲トリオによる三つ巴戦だよ。
習はトラを追い、トラはプーを追い、プーは習を追う。いつまで経ってもキリがない。切り札をねぇ、出すわけにはいかないでしょ。見せ球で戦う、改憲トリオ。時々立ち止まってはボールを取り出し右手にかかげ、
「あるよ」
そろいもそろって、田中要次じゃあるまいし、見せっこしてはまた走り出す。
ここでぼくはハタと気がついた。3人をパームトリーの真下に連れ出して、放っておけば、ほら、グルグルグル走り出す。
夢中になって走っているよ。
「おーい、どーうしてる」
「あるよ」
「あるよ」
「あるよ…ハラショ」
の声がグルグルの輪の中から聞こえてくる。
そうしてね、そうしてね、ずいぶんたって、いつの間にか静かになってたからそばに寄って見て見ると、パームトリーの真下にはなんと3つの缶が置いてあった。ぼくは、
「なんだい、これは」
手にとると、中国製、ロシア製、アメリカ製の…3つの国のバター缶だったのさ。
「いつかバターになっちゃった」
めでたし、めでたし。
○よくある怖いお伽話の種明かし、「バターになっちゃった」とは「死んじゃった」のことなんです。
ログインしてコメントを確認・投稿する