風薫る夏場所、時代が変わる五月

大相撲新時代を象徴するかのような夏場所パンフレット表紙。それにしても残念な尊富士いきなり初日からの休場。ある程度は予感していたけど、これが新入幕優勝の代償として大きすぎたかどうかはこれからの回復次第。いったん十両に逆戻りしても一気の復活が容易ではないことは伯桜鵬が証明、まあ彼の場合は部屋のゴタゴタもあり。

尊富士の空白を埋めるかのように、あす初日結びの一番は強行出場に踏み切った照ノ富士と新小結大の里が対戦。ここで一気に世代交代つまりこの一番をもって満身創痍の横綱は土俵との…などと野暮な想像をふくらませるのは、相撲史に執着しすぎな人間の妄想か。…ということで今場所も幕内優勝・三賞・十両優勝を予想してみました。

【優勝】
◎琴櫻　○霧島　▲大の里　×豊昇龍

【三賞】
◎大の里　○若元春　▲時疾風　×熱海富士　×豪ノ山　×平戸海

【十両優勝】
◎若隆景　○伯桜鵬　×遠藤　×北の若　×白熊

先場所は霧島を優勝の本命にしていたらなんと5勝10敗、今場所カド番とは…。そういえばようやく小結に復活した朝乃山も初日から休場。ケガによる休場で下まで落ちたのではないから、大関への一気の復活劇を目撃できると思っていたのに、ここまで予想外のモタモタぶり。これはもう相撲の神様がくだした天罰としか思えない。

毎年GW明け週末から始まる夏場所、以前は誰しもサイフのヒモが固くなり東京場所にしてはチケットが売れないと言われてたけど、イマは関係なくすでに全日完売（もっとも転売屋の買い占めあり）。あすから目が離せない十五日間、ちなみに千秋楽の26日には日本ダービーと阪神＝巨人戦がほぼ重なるという至福の時間が待っています。