きょうにも胴上げだという。しかもその舞台はさほど遠くではないと。父親との面会を午前中そうそうに済ませて、途中南海天下茶屋から地下鉄岸里まで歩くというサウス大阪人にしか分からない裏ワザを使いつつ南港中央球場まで急いだ。たどり着いたらすでにプレーボール、1回裏早くも関学が1点先制したところだった。
いくら優勝決定試合とはいえ、月曜昼下がりのアマ野球にやってくる酔狂な人間は少なく、おそらくOBしかいないガラガラの1塁側内野スタンドに腰掛ける。5月の薫風がそよいで心地よい。これまでここには同じく母校の応援、ただそれは灼熱の高校野球府予選ばかりだったから、いまこの季節の気持ち良さが際立って感じられた。
相手の同志社にもまだ優勝のチャンスが残っているというのに、すでにあきらめムードなのかそれともただ単にここまで遠いという理由からなのか、応援団やチアガールの数はざっと見て関学の4分の1。その差がもろに試合内容となってあらわれ、常に主導権を握った我が母校があっさりと4-1で快勝。ひさびさにナマ校歌を聴く。
前回優勝時のエース黒原のような抜きん出た存在のいない全員野球での栄冠とのこと。その黒原でさえも広島カープではまだまだ発展途上というからプロの世界は天上の地。ともあれ目の前で胴上げを味わえて良かった。残念ながらその日は胴上げとならなかった、昨秋日本シリーズの悔しさをちょっぴりリベンジした気分です。
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