○2008年12月25日日記再掲載
えーとね、ある都道府県の知事の、小池さんと言ったかな、その方の嘘が連日のニュースですね。
しかしですねぇ、どうしてこうへっちゃらけの人達がヒキもキラないのか。その秘密は日本人のある体質に根差しているのではないか、と思うわけです。その辺りの参考になればと思い、書いています。突然ですが、
誰かうまい 嘘のつける
相手 探すのよ
千家和也ですね。人は嘘を欲しがっているのかな。いつもどこかで非日常を求めているのですが、不意に日常の中に出てこられると、もう手の内ようがない、という話です。
○
『マックの行列にサクラ疑惑』というニュースが出ていた。
ぼくはビックリしたね。ビックリしたというのは、ちょっとちがう視点でね、あの手のものを本物だと思っている人が意外と多かったんだということ。本物だと思っているから、『行列にサクラ疑惑』というニュースになるんだよね。
「嘘でしょう、ホントにホントだと思っていたの」
だとしたらあまりに純情じゃないか、ぼくはひとりひとりに聞いて確かめたいくらいだったね。
その昔の青山のアイスクリームの件でも、ジュリアナのお姉ちゃんでも、盛り上げのニュースネタになってきたやつは、大概は仕込みだよ。よく学生がやっているイベント会社なんてのが話題になったことがあったよね、ああいうのが受け皿で「人出し」をしていることが多いんだ。
改築ならともかくまったく新規の店で行列になるわけはないわけで、変に思わないのかな。盛り上げの方法として、
「わかっとる、わかっとる」
で、許されてきたんだよね。
世の中の景気づけになるし、害はないわけだし。
これ、商売の手口としては古いもので、江戸時代から仕事としてあったわけだけど、そんな古い話しをしてもしょうがないので、わかりやすそうな例から。
その昔、日劇ウェスタンカーニバルというのがあってね。日劇の回りを何重にも人が並んだとか、熱狂した女の子が下着を投げたとか、伝説があるのだけど、あれトバグチは全部「仕込み」。
触媒のように「仕込み」を仕掛けておくと、あっと言う間に提灯(=あとに続く人)がついて素人がすっかりその気になっちゃうという手法なんだね。
というわけで日本の戦後の「仕込み」は音楽業界からはじまったといってよいのです。音楽業界はずっとこの手法を多用してきてね、人が増え続けた時代にはすこぶる効果を上げてきたのだけど、少死高齢化の時代にもなお続くですかね。
これ、日本人の付和雷同ヒステリー体質を利用した商法で、実に民族性に適(かな)った商法と言えるようです。
話がグンと飛びますが「日米開戦」となったのも、この付和雷同ヒステリー体質が後押ししたというのはよく言われていることです。ちょいとはしよって言えば、「すぐ並びたがる」は戦争に近い体質というわけです。
ま、ハンバーガーやラーメンなら害はないので「勝手にやってろ」なのですが、心配しなければいけないことが2点ほどあります。
ひとつは、メディア発の情報をまるで疑わない世代の出現。
「変だなあ、これ」
がないんだな。皮肉になるかもしれないけど、ま、権力に弱いというか、疑わないんだな。80年代以降によく言われた現象で、そこには危ないタネを抱えているわけです。
もうひとつは「仕込み作戦」が使っちゃいけない世界で使われだしたこと。
ま、言いずらいけど、麻生さんの秋葉人気。あれは動員と仕込みで作られた騒ぎなのですね、まちがいなく。
「動員された人たちと通りがかった人たちで人気の麻生さん」くらいのナレーションはすべきなのに、「動員のドの字」もマスコミは言わなくなっている。ま、そんなことより、「仕込み作戦」を使っちゃいけない世界で使わないこと。
あ、マックの話しから思えば遠くまで来たもんだ。
○
ビートルズがやって来た「ヤア、ヤア、ヤア」という映画がありました。
新宿の某有名映画館の出来事です。古い話ですよ。映画がはじまると、スクリーン前にお姉ちゃん数人がかけ上がりクネクネです。踊るんですね。ぼくはクラスで一番真面目な内田さんという同級生を誘って行っていたんだけど、真面目な内田さんは驚いて学帽が曲がっちゃった。真横になっちゃった。
真面目でやや鬱病気味の内田さんは、曲がった学帽を直しもせずに半分パクパクしながらぼくに聞くんだ。
「あれ、な、なんなの」
ぼくは、その瞬間、思いつきました。
「内田さん、あれ、アルバイト」
可愛げのない中学生でした。(なんだか一瞬で閃いちゃったのです)。
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