アイムファインサンキュー、エトワ? ダバーン、セレレゴンス ドゥ ロム モデルヌ。
グラン・ブルーおもしろかった。言語明瞭意味不明にアヴァンガルドなムードインディゴに比すれば分かり易いが、描かれるのは愛、それも言葉や概念に捉えることできない深淵のそれ、言葉にしづらいもの。行きつけのバーのマスターが僕、あれ好きなんですよ、とグランブルーのこと言ったので、私は、潜っていって浮かび上がるやつでしょ?と言うと彼は笑った、というぐらい、それぐらいの印象しかない、かつて観たときの記憶である。あまり、男のロマンみたいな作品は本作にしてもアラビアのロレンスにしても、インディージョーンズ以外は好んで観ようとはしないけれど、観るとおもしろい、となる。3時間近くの長さも感じられない。なるほど、フランスでバカウケしたのが分かる感じである意味明瞭言語不明な作品である。オンナには分かりゃしねーんだよ、男のロマン、な感じで進むライバルにして親友同士のロマン革命、でもそのセンスは男女の愛も包摂する全ての深淵なるものに繋がり向かう。下手すりゃジェームズキャメロンや加山雄三よりもマリンに向けた愛がどえりゃーデカいであろうリュックベッソンの愛あるハートが、チャイルディッシュに超越したドルフィンマリン感覚の持ち主である主人公の、孤独と愛とブルーを伴走させては結びつけ、また離しては錯綜と連弾を組み立てる。でもシンプルに見せている。舵取りがトレヴィアンなベッソンである。マドンナのスーザンを探してがあるからか、キッチュにして消費社会的なものとアンダーグラウンドが重なるイメージがあるロザーナであるから、クロネンはクラッシュにもフィットするのだろう、そして彼女はNYから流れてきて深淵な愛に向かう本作品にもよい感じで溶け合う。
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