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2024年02月01日17:01

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1月に観たもの

*写真は左から順に「手作りおせち2024」（蓮根つくねを入れたのは初めて）
「NHKクロスプラスの『光る君へ』展」
　「東京国立博物館蔵『龍頭観音』」

元旦からいきなり能登半島大地震の報に触れ、言葉を失う。
安全な場所で安穏としている身が申し訳ないのだが、
とりあえず募金くらいしかすべがなく。
2011年の東日本大震災の時と同じく、
楽しむことを後ろめたく思う気持ちが底の方にずっとある。

それでも予定していたコンサートや展覧会にはせっせと出かけた。
人の世の営みとはうらはらに梅の花は例年より早く花開き、芳香を漂わせる。
大河ドラマ『光る君へ』は期待を超えて面白く、ずっと楽しめそうだ。

＜映画＞
早稲田松竹クラシックスv.211
「戦前生まれの日本映画たち」
http://wasedashochiku.co.jp/archives/schedule/37083
・夜ごとの夢
・恋の花咲く　伊豆の踊子 1月1日
・むかしの歌
・簪　　　　　　　　　　　1月3日

最初の二本は無声映画。あとの二本はトーキー。
さすがに無声映画となると、完全に前時代のものだなという気がする。

『夜ごとの夢』はタイトルのイメージとは異なり、かなりリアルで辛辣。
頼りない夫の最期はちょっと大仰な感じも。
『伊豆の踊子』は踊り子を演じる田中絹代さんの初々しさが良かったけれど、
かなり原作をアレンジしてあって、その入れ込まれた部分はあまり好みではなかった。
まあ、原作は一片の詩のようなものでドラマとしては弱いのだけど。

『簪』はひなびた温泉宿にやってきた女と客との関りを描き、
『女と按摩』の清水宏監督だけに設定も雰囲気もちょっと似ていて軽妙。
少し無理やりな気もするけれど、田中絹代さんが楚々として美しい。
『むかしの歌』は時代劇の趣が深くて好きだった。
大阪船場のいとはんの日本髪、袂の長い着物の美しさ。
最後の雪の場面で遠く流れる地唄で、
ああこの作品のタイトルは地唄舞で有名な『雪』から来ているのか、
と気づいた。しみじみと情緒深い。
（「花も雪も払えば清き袂かな
ほんの昔のむかしのことよ」）
http://wasedashochiku.co.jp/archives/schedule/37667
・キリエのうた
・すずめの戸締り　　　　　1月17日

＜ステージ＞
・Dandyism BanquetⅡ　
https://dandyismbanquet.jp/index.html
（昭和女子大学人見講堂）1月8日
（関内ホール）　1月12日
今回は山本耕史くん自身の演出。
2022年のツアーとはまたがらりと変わり、楽しく、美しく、素晴らしかった。
歌い上げるミュージカルナンバーも、以前よりもっと声が出て迫力。
一方で久しぶりにKD.Earthの『月の姿』がしみじみと心に染みた。
あまりに良かったので、当初予定になかった横浜チケットを増やした。

＜展覧会＞

・博物館に初もうで～謹賀辰年　年の初めの龍づくし
（東京国立博物館本館）　1月2日
https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=past_dtl&cid=5&id=10980
コロナ禍の間中止されていた本館前の太鼓演奏やお神楽も復活！
あいにくの小雨ながらたくさんの人が見入っていた。
龍ゆかりの作品はやはり雄大な感じがする。

・倉俣史朗のデザインー記憶のなかの小宇宙（世田谷美術館）　1月4日
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00216
チラシにも登場している代表作「ミス・ブランチ」に見惚れた。
夢がそのままかたちになったよう。
あちこちに掲げられた倉俣さんの文章もとても詩的で素敵だった。

・「光る君へ」展　（NHKクロスプラス）　1月15日
https://www.nhk.or.jp/plusx/event/hikarukimie/

・ジャパン・アヴァンギャルドポスター見本市
～昭和の激動が生んだ熱狂アングラカルチャー～（Bunkamuraギャラリー8）　1月19日
https://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/240113avant-garde.html

・みちのく　いとしい仏たち（東京ステーションギャラリー）　1月27日
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202312_michinoku.html
本当にかわいい仏さまたちがたくさん！愛しいとしか言いようがない。
子供たちが乗って遊んだという山犬（オオカミ＝大神）の木彫も良かった。

・2024年辰年　ニッポンのお正月
https://ch.kanagawa-museum.jp/exhibition/9320
国芳の「龍宮玉取姫之図」が見たくて足を運んだ。
やっぱり国芳の海のものたちの絵は素晴らしいな。刀を振りかざす魚たちの群れ！
満足満足。

＜かるた会＞　（於：平和台）　1月7日

＜見学・散策＞
・高輪　　1月6日
高輪消防署～泉岳寺～白金台　　　
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-takanawa/building/index.html
テレビ東京「美の巨人たち」で、見学可能と紹介されていた高輪消防署。
初めて入ったけれど、とても趣があって良かった。

＜お茶＞
MUJI　Cafe 新宿ピカデリー店　1月14日
映画を見に都心に出てきた友人と久しぶりにおしゃべり。

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