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2023年11月07日18:07

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四度目の裁判傍聴ー裁判員裁判

 はじめての裁判員裁判の傍聴を立川地裁で経験できた。新件だった。
 事件は一昨年の六月に立川のラブホテルで風俗嬢が刺し殺された殺人事件で、被告は十九歳。事件当時は未成年だった配慮からなのだろう、衝立が立てられ、傍聴席からは被告が見えないようになっていた。裁判員は六名。
 正式な罪状は「殺人、殺人未遂、銃刀剣類所持等取締違反」。刺されたのは死亡した風俗嬢ともう一人、彼女が所属する事務所の男性(存命)。注目度の高い事件ということで、報道記者席にも十一人いた。半分以上が二十代の若い女性だった。一般傍聴席には三十人ぐらいいて、こちらも半分ぐらいが若い女性だった。
 一人目の証人は通報があって駆けつけた警察官。現場の状況や救急隊が処置した手順などを語ったのだが、ホテルに駆けつけたとき、刺された男性には包丁が突き刺さったままになっていたとか、傷口から腸が出ていたといったリアルな証言や、証拠品として提示された、プラスチックケースに入った、血がはっきりと付いた包丁には現実の重みがあった。
 二人目の証人はその刺された男性。やはり配慮があり、衝立が広がり、証言台まで見えなくなった形での進行となった。
 刺されたときの状況などを語ったのだが、刺された瞬間、ドンという衝撃があったとか、プシューというガスが抜けるような感覚があったといった言葉には、やはり生々しい現実の重みがあった。
 証言中、そのときのことがフラッシュバックしてしまうのか、言葉に詰まることが何度かあった。すると女性裁判官が「大丈夫ですか? 休憩をはさむこともできますよ」と声をかけていた(証人は「大丈夫です」と答えて証言を続けた)。
 目を覆い、耳をふさぎたくなるような瞬間もあるが、すべてがいい社会勉強だった。

 時間があったので、もう一件傍聴した。罪状は「不同意性交等」。十六人の傍聴人のうち、ほとんどは中高年男性だった。ネットカフェで犯行に及んだらしい。それを二度。
 被告は韓国人だった。日本語も問題なさそうに受け答えしていたが、食い違いを防ぐためなのか、通訳が付いていた。犯行を認めていた。
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