モジョライブ「ハッチハッチェルバンド×CABBAGE & BURDOCK」

　先月の「バカ酒場」に続いてのモジョライブ。
　ハッチさんを見るのは四年ぶり、相模湖での『ニューイヤー勝手フェス』以来である。『ニューイヤー勝手フェス』でのハッチさんは獅子奮迅の活躍を見せた。自分がバンドマンとして出場するだけじゃなく、主催者として進行もこなしていたのだ。しかし一切偉ぶらず、いつものおちゃらけた感じを保った。そこが実にカッコよく、ますます好きになっていた。
　四年ぶりに見るハッチさんはまったく変わっていなかった。客を幸福な気分にさせる最高のエンターテイメントぶりを発揮した。誰にも作れなさそうな、おばあさんを扱った歌のときは、歌詞やコミカルな動きに五十人ぐらいの観客は一体となって大笑いした。
　ぼくが目を奪われたのはペロさんのドラムである。シンプルなドラムセットでできるすべてのテクニックを披露したという感じだった。
　オープニング･アクトのCABBAGE & BURDOCKを見るのは五回目ぐらいだが、こちらもいつものように素晴らしいエンターテインメントぶりだった。圧倒的な演奏力で客のド肝を抜くというより、歌も演奏もきっちりうまいけど、客を適度に煽ってウキウキさせてハッチハッチェルバンドにつないだ。さすがとしか言いようがない。