mixiユーザー(id:5087127)

2022年05月02日22:30

140 view

新譜之雑談帖(その817)―ベートーヴェン交響曲全集 ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1960年代録音)

ヘルベルト・フォン・カラヤンは、御存知の様にベルリン・フィルとベートーヴェン交響曲全集を3回拵えて居ります。昭和52年の日本公演における、ベートーヴェン・ツィクルス、昭和41年の東京公演の実況録音盤も出ているので、一人の指揮者のベートーヴェン交響曲全集、としては一番録音が多いのではないか、と思う次第。

わたくし自身は、昔はカラヤンのベートーヴェン演奏は好みに合わなかったのですが、近年の胡散臭い(とわたくしには思えない)所謂HIP系の演奏を聴かされると、嘗てカラヤンのベートーヴェン演奏に感じられた違和感が、大分薄れて来ました(尤も転向して、「カラヤンマンセー」という訳、ではありませんが)。

わたくしはカラヤンのベートーヴェン交響曲全集は、フィルハーモニア管弦楽団(モノラル、一部ステレオ)と今回再発される1960年代のものと、1970年代のものと都合3種類持っているのでありますが、好みでは1970年代の録音が御贔屓、でありまして。
只世間的にはこの1960年代の録音が、人気が高い様で。数年前に某メンブランからこの録音が発売された時は、到頭DGもこの録音での商売に見切りをつけたのかな、とも思ったのですが、そうでもなかった様で。この5CD+ブルーレイ版も、調べてみると2014年7月にこの形で一度発売になっているのでありますね。

出し直しか、とも思いましたがカタログ・ナンバーは変更になっていますし。DGはまだこの録音で商売ができる、と踏んだ事に他ならぬ、と思うのですが、考えてみれば随分息の長い全集録音、でありますねえ。そろそろ録音されてから60年が経とう、としているのに。まあ大したものだ、と感心するしかないですねえ。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する